【CRI時評】「ダブル・オリンピック・シティー」が再び「比類ない」理由

　「まさに比類のない冬季オリンピックだった」。国際オリンピック委員会（IOC）のバッハ会長は20日夜、北京冬季オリンピック閉会式でのあいさつでこのように述べて、高く評価した。2008年の夏季オリンピックから2022年の冬季オリンピックまで、中国は、オリンピックの理想を揺るぎなく追求し、行動する者であることを実際の行動で証明してきた。

　では、「ダブル・オリンピック・シティー」北京は、なぜ再び「比類ない」のか。

　第一に、中国が世界との約束を果たし、「シンプルで安全で素晴らしい」スポーツの祭典を捧げ、「より速く、より高く、より強くー共に」というオリンピックの精神を大いに解き放たせたことにある。

　17日間にわたる大会で、91カ国・地域から参加した2800人以上の選手は自己超越し、オリンピック記録を次々と更新した。

　オリンピックのモットーに「共に」が加えられてから初めて開催された冬季オリンピックでは、毎日のように尊重と友情の感動的な物語が生まれた。米紙ワシントン・ポストのコラムニスト、ジェリー・ブリューワー氏は、隔離先のホテルで大会ボランティアからチョコレートを贈られたことに驚き喜び、外部との接触を遮断した「バブル」内の善意は、本物で温かさと感動に満ちていたと記している。

　競技場の外では、「3億人をウインタースポーツ参加に導く」という目標が達成され、全世界のウインタースポーツ新時代の幕が開けた。IOCの見通しによると、中国のウインタースポーツ産業の規模は2025年までに1500億ドルに達し、全世界のウインタースポーツにとって巨大な駆動力となる。

　それだけではない。北京冬季オリンピックは東西文明の融合と連結も促した。中国的要素に満ちた競技場のデザインから、開会式の「黄河之水天上来（黄河の水、天上より来たる）」、閉会式の「折柳寄情（別れる人に柳の枝を送って別れを惜しみ、想いを寄せる）」に至るまで、中国人のロマンとアイデアは世界を驚嘆させ、「人類のあらゆる文明の成果は全人類が共に楽しみ分かち合うに値する」ことを十分に説明している。

　新型コロナ対策においても、北京冬季オリンピックは合格答案を出した。ある統計によると、北京冬季オリンピックのバブル内では、PCR検査の陽性率はわずか0.01％だった。また、環境保護の理念に満ちたビッグエア首鋼から、テクノロジーを駆使した国家スピードスケート館に至るまで、北京冬季オリンピックは、「グリーンオリンピック」「テクノロジーオリンピック」の開催に「中国の見本」を示し、全世界のエコ文明建設と持続可能な開発を推進する中国の努力を示した。

　さらに重要なのは、「百年の変局」と「世紀の感染症」が重なり合い、人類が多重の試練に直面する中、北京冬季オリンピックが予定通り成功裏に開催され、世界に団結と平和の力を注ぎ込んだことだ。

　北京冬季オリンピックは17日間と短い期間ながら、一つ一つの小さな雪の結晶が集まって大きな雪の結晶となり、無数の赤いひもが巨大な「中国結び」と化した美しい光景は、永遠に人々の記憶に残り、世界の平和と団結、持続可能な開発を促す中国の努力と責任感の証しとなるだろう。（CRI論説員）