北京
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23/19
アフガニスタン元政府のハーミド・カルザイ元大統領は13日、米国による資金凍結はアフガニスタン国民から資金を奪う暴力行為だとして、凍結解除を促しました。
昨年8月の米軍撤退後、アフガニスタン中央銀行が国外に持っていた総額90億ドル(約1兆円)の資産の大半が米国内で凍結されていました。これがアフガニスタンの経済危機を招く要因とされています。
米国のバイデン大統領は今月11日、米国内で凍結されていた70億ドル(約8100億円)の資産のうち、半分をアフガニスタンでの人道支援に、半分を9.11テロ事件の被害者への賠償に使うという大統領令に署名しました。
カルザイ元大統領はカブールで開かれた記者会見で「9.11テロ事件について、アフガニスタン国民も痛ましく思っている。アフガニスタン国民も被害者であり、権利を奪われるべきではない」と述べました。
さらに、カルザイ元大統領は「これはいかなる政府のものではなく、アフガニスタンの国民の資産だ。アフガニスタン国民こそが資産の所持者だ。バイデン大統領に決定を考え直し、準備金の全額をアフガニスタンの人々に返すよう要請する」と強調しました。