国連事務総長 北京冬季五輪開催の意義を高く評価

　国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、冬季オリンピックが世界が共同して、気候変動や新型コロナウイルス感染症がもたらす不平等などの共通課題に取り組むためのチャンスを提供したと評価しました。

　グテーレス事務総長は4日に北京で開かれた冬季オリンピックの開会式に出席し、その後、中央広播電視総台（チャイナ・メディア・グループ／CMG）の独占インタビューに応じ、世界各国が共同して共通の課題に取り組むよう呼びかけました。

CMGのインタビューに答えるグテーレス事務総長

　グテーレス氏はインタビューの中で、「人類は一体であり、地球は一つしかない。いま、世界は分断の危機にさらされており、人類が一致団結して取り組まないとウイルスには勝てない」と訴えました。

　また、習近平主席が打ち出したグローバル開発イニシアチブにも触れ、「国連の持続可能な開発のための2030アジェンダの実現の推進、グローバル発展の不平等・不均衡問題を解決する上で重要な意義を持つ」と評価し、多国間主義と団結・協力の危機対応における重要性を強調しました。さらに、「スポーツ大会やオリンピック精神は、世界の人々が共に努力すれば、国際社会が必ずこれらの困難に打ち勝つことができることを示唆してくれている」と述べました。（Yan、CK）