北京
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中国では、ウインタースポーツや冬の観光業などのレジャー産業(氷雪産業)は2025年で1兆元(約18兆円)に達するとみられています。
北京冬季オリンピックの開幕を背景に、公式マスコットの「氷墩墩(ビンドゥンドゥン)」はなかなか入手できない人気グッズとなっています。
北京市内繁華街の王府井で「ビンドゥンドゥン」を買い求める人々の行列
ところで、「ビンドゥンドゥン」の人気ぶりと引けをとらないのは氷と雪をテーマにした観光ブームです。新型コロナウイルスの散発的な感染者が度々確認されているにもかかわらず、寅(とら)年の春節(旧正月)7連休の国内観光客数は2億5100万人、観光収入は約2900億元(約5兆2600億円)に上り、2019年同期の50%に回復しました。
江蘇省淮安市でスキーを楽しむ市民たち
なお、春節連休中に、スマートフォン向けのアプリで販売されたスキー場の入場券枚数は、昨年同期の2倍となりました。黒竜江省ハルビン市、吉林省の長白山、新疆ウイグル自治区イリ・カザフ自治州アルタイ市などでウインタースポーツ観光にかかわるホテルの予約数は昨年同期の2倍以上となりました。
国家発展改革委員会、国家体育総局などが2016年に合同で発表した2025年までの「中国ウインタースポーツ発展計画」では、北京冬季オリンピックが開催される22年の氷雪産業の規模は8000億元(約14兆5千万円)を超え、25年に1兆元(約18兆1300億円)に達すると見込まれています。
文化・観光部傘下の中国観光研究院の試算では、25年の国内ウインタースポーツ参加者数は5億人を超え、それによる観光収入は1兆1000億元(約19兆9500億円)に達すると予想されています。(ジョウ、浅野)