北京
PM2.577
23/19
今日午前行われた北京冬季オリンピック・フリースタイルスキー女子ビッグエアの決勝で、中国の谷愛凌(中国語読み:グー・アイリン)選手が難易度の高い技を相次いで披露して、見事に優勝。オリンピック初出場の谷選手は今大会で3種目に挑みます。今日は1種目目、幸先の良いスタートを切りました。谷愛凌選手の紹介記事は「【北京冬季五輪 注目の選手④】フリースタイルスキー・谷愛凌」をご参照ください。
中国のSNS上では、谷選手に関する投稿が急増し、爆発的な人気ぶりとなっていますが、彼女よりも話題になったのは羽生結弦でした。関連話題のアクセス数はなんと5億回を超えています。10日のフリーで4回転半を見せてくれるか、楽しみですね。
中国と日本の選手、両方とも応援していきます!
さて、今日の番組メニューです。
▼特別企画「冬奥来了!~冬季五輪がやってきた~」
①爆発的な人気を呼ぶ「ビンドゥンドゥン」
②開会式の舞台裏
2022年2月<今月の特別寄稿>
東京都 イタズラ爺さん・奥田正彦さん(86歳)
今月の詩句印は、白居易の「春風」から「薺花深村」を選びました。童心に返って、不乱に刻ることができました。
春風
(中唐)白居易
春風先發苑中梅
櫻杏桃梨次第開
薺花楡莢深村裏
亦道春風爲我来
春風
白居易
春風先ず発(ひら)く苑中(えんちゅう)の梅
桜杏桃梨(おうきょうとうり)次第に開く
薺花(せいか)楡莢(ゆきょう)深村の裏
亦(ま)た道(い)う春風我が為に来たると
【詩の内容】春風の中、まっ先に御苑の梅が開き、そして桜(ゆすらうめ)、杏、桃、梨と、つぎつぎに咲きほころぶ。草深い田舎では、ナズナの花、ニレの莢くらいしかないが、それでも、春風が我々のために吹いてきた、と喜ぶのだ。
深村・草深い田舎という形容は当たらないまでも、大阪は南豊島村という村でぼくは育ちました。この詩には、ぼくの原風景がすんなりと収まります。いま住んでいる、東京・府中市の府中市郷土の森博物館の田圃を見るとき、まるで童心に返ったように心が安まるのと共通します。田圃脇の土手にはナズナが生えています。母は正月七日の七草粥になぜだかナズナだけは欠かしませんでした。この思いも綯い交ぜになりました。
詩の前半は、宮中の御苑の春景色。梅から始まってさまざまな花が春風によって咲きほころびます。花の下、わが世の春を謳歌する王侯貴族たち。後半は、対照的に田舎のさま。ナズナやニレといったひなびたものが、おなじ春風によって開かれ、村人たちは “おらが春” を喜んでいます。
どちらの春が風情にまさるでしょうか。村里の素朴な春に軍配をあげた白楽天に、拍手をおくります。
<お便りありがとう!>
★東京都の三輪徳尋さん
張芸謀監督による冬季五輪開会式では、「全人類共有の精神や理念、『人類運命共同体』を訴える内容になる」とのこと、私も北京市民と同じ様に、今からこのテーマがどの様に表現されるのか、楽しみでなりません。
今回の北京冬季オリンピック・パラリンピックを機会にして、雪に馴染みのない多くの地域に暮らす人たちが、ウインタースポーツに関心をもって、コロナウイルスが収束した後に、直線距離的に近く、温泉が楽しめる日本のスキー場へ足繁く遊びに来てくれることに大きな期待をしています。
★宮崎県のD.Dさん
今日の放送も、北京冬季五輪直前の北京の街の盛り上がりが伝わる楽しい放送でした。北京の街角だより・小燕さんのマイクリポートはギリシャ語で歌うオリンピック賛歌の合唱から、中国の一千年前のアイスホッケー用具等の貴重な展示、スリル満点のスキー競技体験シュミレーションまで臨場感たっぷりで一緒に楽しませて頂きました。
またスキーチューンナップのヒョウさんの話題も興味深かったです。日本の匠の技をリスペクトして習得されているのも嬉しいですね。今、中国はスキーブーム・ウインタースポーツ産業が活況の様で、北京冬季五輪・パラリンピック効果も相まって、ヒョウさんの仕事も中国で将来性がありそうです。
★名古屋市のゲンさん
「いよいよですね!」って言うと、中国では「春節ですね」「オリンピックですね」と、返事が返ってくるのでしょうが、やっぱりオミクロンが怖くて、気楽に声掛けができません。市民の皆さんの生活も色々厳しいのでしょうね。皆さん、本当にお疲れ様です。
CRIを聴いている限りは、落ち着いて会場のイメージが湧いてきますので、皆さんの放送の声が、精神安定剤になっています。「北京では」オリンピックはまるで生き物のように根付いているという言葉がオリンピックに対する皆さんのゆるぎない夢や希望を物語っているようです。
オリンピックの家=オリンピックコミュニティと訳すのですね。聴きたいなぁと思っていたので、冒頭で聴けて満足しました。私は中国語も分からないのに、中国の皆さんがギリシャ語で合唱されていて更に驚きました。日本で言えば、第九コンサートの合唱をドイツ語で聴いているみたいなのでしょうか?
団員は元看護士さんたちも多い、市民の皆さんの構成を知り、副団長さんの「オリンピックは灯りのようなもの」というお話にも納得できました。
王小燕さんの絶叫レポート 、申訳ないですが、「誰よりも興奮した、大の大人でした」というまとめに爆笑させてもらいました。
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2022年北京冬季五輪大会公式マスコット「氷墩墩(ビンドゥンドゥン)」(左)とパラリンピック大会公式マスコット「雪容融(シュエロンロン)」(右)
番組をお聴きの皆さんとの交流を深めようと、今年から番組スタッフがぜひ教えてほしいテーマをめぐり、リスナーの皆さんからご質問やご意見などを募集して取り上げる新企画が始まりました。題して【リスナーさん、教えてください】。一回目のテーマは、「北京冬季オリンピックとパラリンピック、私はここに注目」です。
今年2月4日から20日まで開催される北京冬季オリンピック、3月4日から13日まで開催される冬季パラリンピックについて、注目の種目や選手、あるいは開催地、競技施設関連で聞いてみたい質問があれば、何でも結構ですので、メールで教えてください。
応募してくださる方には、抽選で北京冬季オリンピック・パラリンピックの記念切手を送らせていただきます。たくさんのご応募をお待ちしております。
この番組をお聞きになってのご意見やご感想と共に、メールアドレスはnihao2180@cri.com.cn迄、ご応募お願いいたします。件名は【火曜ハイウェイ係りまで】。お手紙は【郵便番号100040 中国北京市石景山路甲16号中国国際放送局日本語部】までにお願いいたします。皆さんからのメールやお便りをお待ちしております。