北京
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第24回冬季オリンピックが4日夜、北京市内で正式に開幕した。開会式を現地で観覧した各国要人の中には、約束通り出席したロシアのプーチン大統領もいた。
「あなたが来たことで、私たちの『冬季五輪の約束』が実現した。私たちの今日の『新春の会』が、中ロ関係により多くの活力を注ぎ込むと信じている」。中国の習近平国家主席は4日午後、プーチン大統領との会談でこう述べた。双方は、会談における最も重要な政治的成果として、「新時代の国際関係と世界の持続可能な発展に関する中華人民共和国とロシア連邦の共同声明」を発表した。
中ロ首脳が対面で会談するのは2年ぶりであり、同会談は古い友人同士が8年という時を越えて履行した約束でもある。習主席が2014年にプーチン大統領の招きに応じてロシアで開催されたソチ冬季五輪の開会式に出席した際、双方は「2022年に北京で再開」を約束していた。
中ロ首脳によるこの日の「新春の会」でキーワードとなった「戦略的協力」は、世界の大変局の中で国際社会の平和と持続可能な発展に対する願いに合致するものだ。
双方が発表した共同声明は、民主・発展・安全・秩序を巡る共通の理念を集中的に詳述し、「民主とは全人類共通の価値であり、少数の国の専売特許ではない」と強調、「発展とは人民の幸福を実現する鍵である」と指摘した。また「外部勢力による両国の内政への干渉に反対」を表明し、「真の多国間主義の実践」を呼び掛けた。共同声明は、国際的な公平性と正義を守り、国際関係の民主化を促す力強いシグナルを発信している。
両国首脳による本会談のもう一つのキーワードが「実務協力」だ。両国首脳は中ロスポーツ交流年の開始を共同発表した。両国の関係当局・企業は約20件の協力文書に署名し、両国首脳が設定した「2024年までに二国間貿易額2000億ドルを突破させる」という目標の実現に向けた基礎を築いた。
一年の計は春にあり。中ロ首脳による8年という時を越えた「冬季五輪の約束」と「新春の会」は、新たな歴史的条件下の中ロ関係の青写真を描くとともに、複雑で変化の多い国際情勢に安定性とプラスエネルギーを注ぎ込むとみられている。(CRI論説員)