北京
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23/19
新型コロナウイルス感染症の世界的大流行が続く中、その発生以来初めて予定通り開催される世界規模の総合スポーツイベントである北京冬季オリンピックでは、感染対策が最優先課題となっている。中国側は、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)、北京冬季オリンピック組織委員会が発表した「プレイブック」に従い、各種の感染対策を講じ、大会関係者の安全確保に最善を尽くしている。
そうした中、一部の西側メディアは、中国側の努力について「厳しすぎる」「関係者の個人情報漏えいリスクがある」などとわい曲し、中国側の感染対策を中傷し、冬季オリンピックのムードを壊そうと企てている。
大会組織委員会がリリースした携帯アプリ「冬奥通(My 2022)」は防疫に重要な役割を果たしている。登録者は日々の健康観察状況を報告でき、さらにナビゲーションや翻訳の機能、飲食情報などの便利なサービスも受けられる。類似のアプリは昨年の東京オリンピックでも使用されている。
一部の西側の勢力が悪意を持って騒ぎ立てている、いわゆる「データの安全性」について、IOCは「冬奥通」には潜在的なリスクが存在しないことが独立したサイバーセキュリティー機関2社の評価で確認されたと明らかにしている。その上、アプリのインストールは強制的なものではなく、関係者はウェブ版の健康観察システム上で情報を入力することも可能だ。中国側もまた、アプリ内の個人情報には暗号化などのセキュリティー対策が講じられており、プライバシーの安全性が確保されていると強調している。そうしたことから分かるように、西側の一部勢力による中傷には全く根拠がなく、「冬奥通」の安全性は各方面の検証に耐え得るものだ。
先ごろ北京入りした、IOC北京冬季オリンピック調整委員会のサマランチ・ジュニア委員長はメディアの取材に対し、北京冬季オリンピックの感染対策は安全かつ効果的で、隔離環境のクローズドループ(閉環管理)内は「世界中で最も安全な場所だろう」と評価している。
冬季オリンピックの各関係者が述べているように、中国が打ち出した一連の正確で効果的かつ周到で科学的な感染対策は、全ての選手と関係者に実在的な安心感をもたらし、競技により専念できるようにしている。
安全は、素晴らしい大会の前提だ。コロナ禍の中、人の命は何よりも重い。北京冬季オリンピックの開会式と関連イベントに30以上の国や国際機関の代表の出席が確定していることは、中国の防疫成果に対する前向きな評価であるとともに、北京冬季オリンピックが安全に開催されることへの信念の表れでもある。
北京はこれから世界に向けて、「シンプルで安全で素晴らしい」冬季オリンピックを見せるだけでなく、コロナに打ち勝つ知恵と力を示し、コロナ禍の世界にさらに多くの信念と希望を注ぎ込むだろう。(CRI論説員)