北京
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二胡は中国の伝統的な弦楽器で、千年以上の歴史があります。最近、数年間独学で二胡を学んだだけのフランス人の若者が、SNS上で人気の二胡ミュージシャンになり、1本の動画で400万件以上のクリック数を得ました。今回の中国メロディーはフランスのミュージシャン、エリオット・トルドーさんが二胡で見せる東洋の音楽の世界を楽しみましょう。
独学でネット上の人気音楽家に
エリオット・トルドーさんは、フランスのプロ音響技師兼音楽家です。新しい音楽を探していたところ、中国の伝統楽器である二胡と出会いました。彼は二胡の美しい音色に魅せられ、独学で二胡を学ぶことを決意します。2年後には優れた音楽的才能で完璧に二胡の曲を演奏するようになり、自らアレンジして演奏した二胡曲をネットで公開し始めました。彼は二胡の優美で神秘的な東洋の情緒とフランスのロマンチシズムを融合させ、この伝統楽器に新たな表現力を与えました!
今では、二胡を学んで5年になるエリオットさん。彼がYoutubeやビリビリなどのSNSや動画サイトに投稿した動画の閲覧数は1000万回を超えています。
言葉の壁を超え、二胡に新たな生気を
幼い頃にピアノを習っていたエリオットさんは、映画やテレビ、ゲームのサウンドトラックで二胡と出会い、この神秘的な東洋の楽器を学び始めました。そして、その二胡で憧れの音楽世界を表現しようと决意したのは20代の頃でした。
エリオットさんの二胡学習の道は決して順風満帆ではありませんでした。フランスに住んでいるため、二胡を教える先生を見つけるのは難しく、インターネット上の二胡動画で二胡を学ぶしかなかったからです。
中国語がわからないので、動きをまねたり、音の高さを見分けたりして、弦の押し方や弓の弾き方などの演奏テクニックは見様見真似で習得するしかありませんでした。西洋の楽器とは全く異なる演奏技法や感情表現がエリオットさんを強く惹きつけ、練習を重ねた結果、次第に二胡の奏法を身につけ、二胡に新たな魅力を与えていったのです。
二胡で東洋と西洋の文化の橋渡しを
エリオットさんの演奏会と演奏動画が人気を博したことで、フランスでも多くの人が二胡を好きになり、中華文化を知りたいと願うようになりました。
「僕は専門の先生ではないが、まだ多くの人が私について二胡を学びたいと思っている」とエリオットさんは言います。今、エリオットさんは毎週十数人のフランス、アメリカ、カナダなどの学生に二胡を教えています。
エリオットさんは「中国はとても素晴らしい国だと思います。将来、中国に行って、より多くの優秀な二胡演奏家と知り合いになりたいと思います」と話しています。