北京
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小柯さんは中国大陸のポップス歌謡界の男性シンガー、作詞作曲家、音楽プロデューサーで、中国大陸の音楽界では稀に見る万能の天才と言われています。彼にとって音楽創作の最盛期であった21世紀初頭、中国大陸ではポップスランキングのトップ10のうち、4曲は小柯さんが作詞作曲、残りの数曲もほとんど彼が制作に携わった作品で、その卓越した音楽的才能が開花していました。もちろん、彼は今でもポップス界の重鎮です。
魂のある音楽はギター、ピアノ1台で人の心に響く
小柯さんは現在51歳。音楽一家に生まれ、幼い頃から北京で育ち、10歳から中央音楽学院の金愛萍教授にピアノを学び、大学卒業後、シンガーソングライターとしてポップスの世界に足を踏み入れました。しかし、自身の音楽アルバムを発表した後、「24歳から曲を作って歌い始めましたが、ずっと成功していませんでした。でも、僕が作った曲を別の歌手に歌わせたら、歌った途端にヒットする。コミュニケーション障害があって、音楽の裏方の仕事に向いていることに気づきました」と話していました。
それ以来、小柯さんは音楽の創作に専念するようになり、優れた才能と努力によって、彼の創作した歌は広く歌い継がれるようになりました。小柯さんは、「魂のある音楽は、ギターやピアノ1台で人の心に響くものだ」と言っています。
「両親へ」
2019年のある日、小柯さんは酒に酔って目を覚まし、あと2年で50歳になることをふと意識して、アルバム「五十歳的狂欢(50歳の狂騒)」を作りました。アルバムの曲は、彼の独白のように、自分の半生を振り返り、親子、夫婦、友人への思いを表現しています。その中でもお薦めな曲は「両親へ」です。亡くなった父とアルツハイマー病にかかった母に感謝する気持ちを歌っています。その歌は多くの人に共感を呼びました。
歌詞のひとつひとつが聞く人の心の中の言葉を口にしているようで、思わず涙がこぼれるような曲です。音楽の魅力が溢れる一曲。時間と空間を超えて、さりげなく人の共感を呼び、人の心を揺さぶってくれます。
番組の中でお送りした曲
1曲目 把我唱給你听(私を歌ってあげる)
2014年に小柯さんが創作したキャンパスフォーク「私を歌ってあげる」は、学校生活に対する美しい思い出を歌っています。その詩のような歌詞には、純真でロマンチックな青春の香りが漂い、珍しいキャンパスソングと言われています。
歌詞:
私のことを歌ってあげる
あなたの純真な笑顔を私にください
私たちは幸せ
晴れの時間
私のことを歌ってあげる
この熱い想いであなたの心を動かしてもいい?
誰に君の代わりができるだろう
若いうちに愛し合おう
最愛の人よ
遠い道のりを一緒にすすもう
2曲目因为愛情(愛のために)
中年層の愛情に対する理解を表現したもので、若者から中年まで、広い年齢層に支持される愛情への切なさを歌っています。
3曲目 给爹妈(両親へ)
歌詞:
もし来世に私たちがいるなら
私の子供になってほしいけど
私があなたに言ったことも聞いてほしい
君が遠くに行くのを黙って悲しんで見ていた