北京
PM2.577
23/19
ウェンディ・ルース・シャーマン米国務副長官の北大西洋条約機構(NATO)の拡大に関する姿勢表明を受けて、外交部の趙立堅報道官は26日の定例記者会見で、「世界最大の軍事同盟として、NATOは時代遅れの冷戦思考とイデオロギー的偏見を捨て、もっと安全と安定の維持にプラスになることをすべきだった」と指摘しました。
報道によりますと、シャーマン米国務副長官はこのほど、NATOの「東方不拡大」などを求めたロシアの提案は「実現不可能」であり、米国は「いかなる国も他国のNATO加盟につながる扉を閉ざすことを許さない」と述べたということです。
趙報道官はこれについて、「NATOは冷戦時代の産物であり、NATOの拡大はブロック政治の凝集した表れだ」と指摘した上で、「中国側は各種の『小さな仲間の輪』の結成に断固反対し、災いを他に押し付け、地政学的衝突を挑発することに反対すると共に、共同、総合、協力、持続可能な新しい安全保障理念を提唱し、各国と各国人民が共に安全保障を享受し、手を携えてさまざまな問題と挑戦に対応すべきであると主張する。関係各方面が互いの安全保障に関する合理的な懸念を十分に考慮し、対立と対抗を回避し、相互尊重を踏まえた上で平等な協議を通じて意見の相違を適切に解決するよう期待する」と述べました。(ZHL、坂下)