北京
PM2.577
23/19
習近平主席は新年の挨拶で、世界に期待される中国として、2022年も出来る限りの努力を尽くして、世界に貢献していくシグナルを発信しました。めでたいことに、中国と日本も、初の自由貿易協定を結びました。今年は中国の対日輸出の税品目の57%がただちに関税ゼロを実現するということで、両国間の貿易促進が期待されます。
しかし、和やかな年末年始にも関わらず、一部西側メディアは、依然として中国を攻撃し続けています。そして予想通り、理由は「民主」「人権」などです。
まず、アメリカのAP通信は、またも「香港に民主が失われた」と発言しています。その中で、「かつてのイギリスの植民地が自由の砦と見なされていた時代は、記憶から消えた。1997年に中国に返還された香港は、その政治体制の見直しに耐えた」と記しました。
イギリス統治下の香港が「自由で民主的だった」という意味を表したかったのでしょうか。でも、イギリスに統治された150年あまり、香港の人々はイギリス政府に任命された「総督」の言うことに従い、選挙権などもありませんでした。1997年に祖国に復帰して始めて、本当の意味での選挙権を有したわけです。これが「政治体制の見直し」なら、非民主的から民主的に変わった政治体制の見直しのどこが悪いのでしょうか?
それに、他国に泥を塗る前に、自身の民主にまず目を向けて見てはいかがでしょう。ハーバード大学ケネディスクールは先月、18歳から29歳の若者2000人以上を対象に、アメリカの民主に関するアンケート調査を行いました。その結果、52%の対象者は、アメリカの民主に「深刻な問題がある」或いは「失敗している」を選んでいます。
次にこの報道も見てみましょう。ウォール・ストリート・ジャーナルは、「中国対ウォルマート、人権紛争に巻き込まれた西洋ブランド」と発信。その中で、また新疆を建前に「人権」に触れてきました。
新疆の人々が苦しんでいるといいますが、最近話題になった映像があります。若者たちが新疆へ遊びに行ったとき、泥沼に嵌った車を押し出すのに、新疆の地元の方が助けに来ました。そればかりか、若者たちが謝礼を渡そうとすると、新疆の方は何度も拒み、最後は中国共産党員のバッジを示したのです。党員だから、仲間を助けるのは当たり前だと。
若者たちの反応と、新疆の方の自然な笑顔、これでも「プロパガンダ」というのでしょうか。言う人はきっといます。真実を見ても、目を逸らして「嘘だ」と言うのなら、しょうがありませんが、西側で実際に起きていることにも目を向けてほしいです。
イギリスの王室師団は走行中、目の前にいた子どもを怒鳴り、蹴倒しました。ポーランドでは、デモする市民らが、警棒で殴られ、警察犬に噛まれました。
これよりもっと悲しい出来事も。アメリカで14歳の少女が、警察が発砲した流れ弾で命を落としてしまいました。彼女は半年前にチリからアメリカに引っ越したばかりで、「アメリカは安全な国」と綴り、新たな生活に期待を抱いていたということです。彼女の両親は現在、警察に原因の徹底的な調査と公正な判決を要請しています。
流れ弾だからしょうがないという考えをお持ちであれば、アメリカ自国メディアの報道も見て下さい。ニューヨーク・タイムズとロサンゼルス・タイムズは、現場の混乱状況を報道し、容疑者が武器を持たず、反抗もしてないのに、警察が発砲する必要が本当にあったのかということや、事故現場は商業施設で人込みが多く、警察が無辜な人々の安全を本当に考慮していたのかという問題を指摘しています。このように、アメリカ警察官の銃の乱用と暴力的な執行方法が、再び強く批判されています。
これらが、西側諸国が言う「プロパガンダなしの、真の民主と自由」なら、このような民主と自由を、人々は本当に望んでいるのでしょうか。
新たな一年は、新しいスタート。一部西側メディアはこれを契機に、でたらめな「中国攻撃」をやめて、自国で処理すべき問題に目を向けて見てはいかがでしょうか。(CRI日本語部論説員)