【CRI時評】「闇の拠点」巡る3年遅れの賠償でも米国の「人権債務」の万分の一も償えない

2022-01-12 10:03  CRI

【CRI時評】「闇の拠点」巡る3年遅れの賠償でも米国の「人権債務」の万分の一も償えない

 米同時多発テロ(9.11事件)の容疑者として拘束され、「永遠の囚人」とも呼ばれるアブ・ズベイダ容疑者が、3年遅れの賠償により、再び世界的に注目されている。欧州人権裁判所は2018年、リトアニア政府に対し、米中央情報局(CIA)がリトアニア国内にある「闇の拠点」にズベイダ容疑者を収容することを認め、拷問の使用を禁止する欧州の法律に違反したとして、ズベイダ容疑者に10万ユーロの賠償金を支払うよう命じた。それから3年を経て、リトアニア政府はこのほど、賠償金を支払ったことを発表した。

 9.11事件が発生すると、米国は海外に秘密の収容所を設置していわゆるテロ容疑者を収容した。米国の「闇の拠点」の被収容者であるパレスチナ人のズベイダ容疑者は20年来、リトアニアにある秘密の収容所やキューバにあるグアンタナモ収容所など、CIAの海外「闇の拠点」ネットワークに収容され、さまざまな拷問を受けてきた。しかし米国はこれまでのところ、ズベイダ容疑者と国際テロ組織アルカイダとの関係を裏付ける証拠を示さず、訴追もしていない。ズベイダ容疑者は2011年、欧州人権裁判所に提訴した。ズベイダ容疑者は勝訴しても賠償金を手にすることは事実上不可能だ。なぜなら現在もグアンタナモ収容所に収容されている上、全資産が米国政府によって凍結されている。

 グアンタナモ収容所の被収容者には、ズベイダ容疑者と似た経歴を持つ者が少なくない。国連人権理事会によって任命された独立専門家は、「そこに連れてこられて最も基本的な権利を奪われた何百もの人が、組織的に、拷問やその他の残酷で非人道的で人格を辱める扱いを受けている」と指摘している。

 米国は過去20年間に85カ国・地域で「対テロ」作戦を実施した。その費用は約8兆ドルに上り、戦争による死者は89万7000~92万9000人、難民や国内避難民は3800万人を超えるという。これが、人々が標榜する「人権擁護者」「自由の灯台」と言えるだろうか。(CRI論説員)

 

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