北京
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明けましておめでとうございます!日本では仕事始めから1週間が過ぎましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
昨年10月12日から北京市内の美術館で開催されてきた「安藤忠雄展 青春」が1月9日に大盛況の中で閉幕しました。入口のポスターには、「青春とは、20代30代に、社会で、どう生きたいか、何をしたいか……自分が社会にどう貢献できるかを考えて生きる……80代、90代になっても、同じ気持ちを持ち続け、いつまでも青春を生きたい」という安藤さんの言葉が中国語、日本語で印刷されてあり、その前で足をとめてじっと眺めていた来場者が多くいました。ちなみに、会場スタッフに話によりますと、最終日の夕方までの来場者は約2400人で、前の日の土曜日は3000人ほど来場したそうです。
安藤忠雄展・午後4時の入場受付(1月9日 王小燕撮影)
来場者たちの「青春」(1月9日 王小燕撮影)
2022年の火曜ハイウェイが始まりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。今年はリスナーの皆さんとたくさん交流ができればという思いから、月一回の新企画【リスナーさん、教えてください】を始めます。詳細は番組の最後をご覧ください。さて、今日の番組メニューは以下です。
▼新年特番へのお便りの抜粋
▼特別企画【冬奥来了!冬季五輪がやってきた】
①北京冬季五輪の開幕まで1か月を切る 市民たちの声
②CRIベテランスポーツ記者・彭延媛さんの【北京冬季五輪のみどころ】解説
③【アスリート伝】スノーボード選手・蘇翊鳴さん
吉林省長白山万達泰格嶺地形公園で練習する蘇選手(2020年12月10日撮影、新華社通信)
2022年1月<今月の特別寄稿>
東京都 イタズラ爺さん・奥田正彦さん(86歳)
新春に別れはどうかと思いましたが、理不尽なことなど、汚れた世相からの決別に思いを込めて「白雲無尽」を選びました。
送別
(盛唐)王維
下馬飲君酒 問君何所之
君言不得意 歸臥南山陲
但去莫復問 白雲無盡時
送別(そうべつ)
王維
馬より下りて 君に酒を飲ましむ 君に問う 何(いず)くにか之(ゆ)く所ぞと
君は言う 意を得ずして 南山の陲(ほとり)に帰臥(きが)せんと
但(た)だ去れ 復(ま)た問うこと莫(なか)らん 白雲 尽くる時無し
詩の内容は、「馬からおりて、君に酒をついでさしあげる。ところでたずねるが、君はいったいどこへ行くのか。君は言う、志を得ないから、南山のほとりに隠退してしまうつもりだ、と。そうか、では行きたまえ。もうこれ以上は何も聞くまい。君の行く南山には、白雲が永遠に尽きることなく浮かんでいることだろう。」と言ったところです。
詩佛・王維の詩を読んで、人間の世界はいつの世も薄汚れていたのかと、改めて思い知らされます。薄汚れた世俗の対極を意味するのが「白雲」です。その白雲が永遠に尽きない南山へ行きたいという旅人には、これ以上は何も聞くまいというのですから。
2021年の世相を表す漢字は「金(キン)」でした。理由は、東京五輪・パラリンピックで日本人選手が多数の金メダルを獲得したことや、大谷翔平選手の大リーグMVP受賞など各界で多くの金字塔が打ち立てられたことなどだったといいます。ぼくは字を見たとき「金(かね)」かと思いました。汚れきった世相、理由は言を俟たないでしょう。Tokyo 2020 の金メダルやスポーツ界の話題が、薄汚い世界を覆い隠した気がしています。
尽きることのない白雲に願いをこめた白雲無尽、願いは届いてくれるでしょうか。
<お便りありがとう!>
★名古屋市のゲンさん
「こんにちは」サロンに集まった方たちのインタビューは雰囲気が伝わってきました。コロナで帰国できなかったという声が多かったですね。ずっとコロナが続いて欲しいなんて人は世界中探してもいないでしょう。本当に早くコロナが収まってほしいという気持ちだけは世界共通の問題です。人類にとって、共通課題があるということは尊いことだと思いました。ともに克復のための協力ができるってことですものね。
★高知県四万十市の杉村和男さん
元旦の初日の出(高知県四万十市にお住まいの杉村和男さんが同県黒潮町出口の「ごまじり浜」で撮影)
北京冬季五輪の開催年を迎え、中国では、オリンピック・ムードに沸いていることと存じます。日本とは時差が1時間ですので、テレビ中継が深夜にならないのは助かります。
スポーツニュースの中で、特に卓球について、中国と日本の選手が互いに切磋琢磨しているのは、大変微笑ましいことですね。競技では対戦相手で有っても、プライベートでは、親睦が深まっていることでしょう。サッカーについては、日本も含めて、どこの国も最初から強かった訳では無いので、中国もこれから力を付けていくのではないでしょうか。ご紹介の有った谷愛凌選手については、注目し見てみたいと思います。ご活躍を期待しております。
「こんにちは」サロンのインタビューの中では、若い方の「中国を取り巻く世界の世論がもっと温和なものになって欲しい、(2022年が)友好と交流が促進する年になって欲しい」という発言が印象に残りました。対人でも、外交でも、お互い謙虚であれば、争いは起こらないと思います。
紅白歌比べ・知恵比べ、大変楽しく拝見させていただきました。ラジオで想像していたのとは全然違っていて、大きなステージ、会場なのにびっくりしました。
★宮崎県のD.Dさん
正月特番「ともに2022へ」楽しく拝聴させて頂きました。閔アナの映画情報、流石に映画評論家並みにお詳しく、躍進の著しい中国映画界や史上最高の興行成績の解説から、話題作の「長津湖」から「ちびまる子ちゃん」の紹介まで大変興味深かったですね。
間もなく北京冬季五輪が始まるなど多忙で激動の年になりそうですが、皆様の益々のご活躍ご健勝をお祈りしております。
このほか、関東日中平和友好会の新宅久夫会長、日本語月刊誌『人民中国』の王衆一編集長、千葉県柏市にお住まいのリスナー・高橋雪枝さんからも新年のご挨拶をいただきました。本当にありがとうございました。
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2022年北京冬季五輪大会公式マスコット「氷墩墩(ビンドゥンドゥン)」(左)とパラリンピック大会公式マスコット「雪容融(シュエロンロン)」(右)
番組をお聴きの皆さんとの交流を深めようと、今年から番組スタッフがぜひ教えてほしいテーマをめぐり、リスナーの皆さんからご質問やご意見などを募集して取り上げる新企画が始まりました。題して【リスナーさん、教えてください】。一回目のテーマは、「北京冬季オリンピックとパラリンピック、私はここに注目」です。
今年2月4日から20日まで開催される北京冬季オリンピック、3月4日から13日まで開催される冬季パラリンピックについて、注目の種目や選手、あるいは開催地、競技施設関連で聞いてみたい質問があれば、何でも結構ですので、メールで教えてください。
応募してくださる方には、抽選で北京冬季オリンピック・パラリンピックの記念切手を送らせていただきます。たくさんのご応募をお待ちしております。
この番組をお聞きになってのご意見やご感想と共に、メールアドレスはnihao2180@cri.com.cn迄、ご応募お願いいたします。件名は【火曜ハイウェイ係りまで】。お手紙は【郵便番号100040 中国北京市石景山路甲16号中国国際放送局日本語部】までにお願いいたします。皆さんからのメールやお便りをお待ちしております。