北京
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北京冬季オリンピックの開幕まで5日で30日となる中、各種準備作業はほぼ終わりつつある。北京市民、中国人民は気持ちが高ぶる開幕の瞬間を心待ちにしている。
厳格な新型コロナ対策の下で、冬季五輪の準備は多くの予期しなかった難題と試練に直面し、常に人心に影響を及ぼしてきた。準備に関する最新のニュースは交通に関するものだ。新年の初めに、北京地下鉄五輪支線は開通の条件が整ったことを発表した。北京競技エリア内にある全競技施設に地下鉄でアクセスできるようになり、冬季五輪のグリーンで低炭素な交通システムの重要な一部となる。同線は従来型の地下鉄とは異なり、青色と白色を基調とした車両から雪の結晶をイメージした車内天井の照明まで、またアイスホッケーのスティック風デザインの車内の手すりから中国風デザインのホームまで、冬季五輪の特色と中国的要素を十分に体現している。
冬季五輪の競技会場や交通運輸など各種ハードウエアでは現在、安全性と信頼性を確保するためにテストが繰り返し行われている。各種ソフトウエアサービスも、細部まで完璧を求め、最上の基準に従って最終段階の準備作業が行われている。冬季五輪の舞台は、全世界の冬季アスリートによる最高のパフォーマンスを待ち望んでいる。
世界中の目が北京冬季五輪に向けられている。国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長は、「参加選手や各オリンピック委員会から、競技施設とテスト大会の質にとても満足しているという良い反応が届いている」と評価した。国際リュージュ連盟のエイナス・フォグリス会長は、延慶競技エリア内のボブスレー、リュージュのコースについて、「選手全員への良いプレゼントだ」と称賛した。アイスホッケー会場の五棵松スポーツセンターと国家体育館を視察した国際アイスホッケー連盟のアイバズ・オモカノフ副会長は、「テストイベントはとても効果的で、競技開催時には全てが最高の状態になると信じている」と語った。
より多くの人をウインタースポーツに参加させる。これがオリンピックスポーツの主題だ。今回の冬季五輪は世界のウインタースポーツの新時代を切り開くものであり、ウインタースポーツは中国の3億人にとってもはやなじみのないものではなくなっている。冬季五輪が近づくにつれて、ウインタースポーツが生み出す旋風と潮流は中国のへき地にまで吹き届いている。インフラ整備が遅れトレーニング条件が整っていないチベット高原でさえも、人々は参加意欲を抑えられないでいる。スポーツ分野におけるチベット支援の下で、第一陣の氷上競技選手が誕生し、氷上スポーツにおける空白を埋めている。
1カ月後には、世界各地から駆け付けた冬季アスリートが北京冬季五輪の舞台で「より速く、より高く、より強くー共に」という五輪精神を示し、皆が同じルールを尊重し、互いに敬意を払い、政治的争いを超越して、世界を一つにする使命を達成する。北京は、今回の冬季五輪の開催を通じて、歴史にその名を記し、史上初めて夏冬両方の五輪を開催する都市となる。2022年北京冬季五輪がオリンピックスポーツに新たな栄光をもたらすと信じている。(CRI日本語部論説員)