北京
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来年の北京冬季オリンピックの開幕まであと43日になった23日、一足先に冬季五輪のアイスホッケー会場である五棵松スポーツセンターを訪れました。
アイスホッケーは接触プレーがとても多い競技種目です。他の多くの種目とは違って選手は防具を身に着けますが、それでも怪我をしやすい部位は口と歯です。五棵松スポーツセンターのアイスホッケー会場では、すぐに対応できるように競技場から35メートルのところに歯科治療室が設置されています。
大会本番時にこの会場では、約100人の医療チームが選手のけがの治療など医療サポートを行います。医療チームのリーダーを務める樊慶さんは「ここでは各分野の医学の専門家を選抜して医療チームを結成した。アイスホッケーについては歯科医以外にも、頭頸部外傷の専門医、神経外科、スポーツ医学整形外科、脊椎外傷、関節外科、加えて内科の専門家もおり、救急科や重点医学科の医師も配置する。すでに多くの予行演習を行い、医療物資や設備の準備も完了した。五輪まであと43日。われわれは大会の順調な開催のために、全力で冬季五輪競技を医療で支えていく」と説明しました。
また、五輪会場に各種のセレモニー旗を掲揚することはオリンピックの慣例です。国際オリンピック委員会の規則により、競技会場にはさまざまなセレモニー旗と参加国・地区のオリンピック委員会旗を掲揚せねばなりません。五棵松のアイスホッケー会場では23日に、国際オリンピック委員会旗、中国国旗、国際アイスホッケー連盟の旗、北京冬季オリンピック組織委員会の旗のセレモニー旗4本と参加国・地区の旗13本が掲揚されました。
旗の素材などについて、会場の儀式チーム長を務める劉天怡さんは、「北京五輪組織委員会は前期の調査研究を経て、長繊維ポリエステルにした。冬季五輪の競技会場では温度が低いが、この素材は風や寒さにも耐えられ、しわになりにくい特徴がある」と語りました。
さらに五棵松の会場では大会本番時に、ボランティア660人が支援活動を展開します。ボランティアチームのリーダーを務める陳大鵬さんは「ボランティアの選抜は終わり、現在は専門的な研修を続々と行っている。大会の開催に向けて、十分な準備ができた」と説明しました。
会場でボランティアを務める北京外国語大学国際関係学院学生の張亮さんは「2008年の北京夏季五輪の時、私は10歳だったので、テレビを見て五輪に声援を送ることしかできなかった。北京は現在、夏季五輪・冬季五輪の主催都市となり、私も五輪に奉仕する機会ができた。私にとって非常に意味のあることだ。今後はボランティアとして、冬季五輪の円滑な開催に力を尽くしていく」と述べました。(取材:趙雲莎)