北京
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青海省冷湖鎮の賽什騰山で現在建設中の天文観測基地が、来年にも稼働開始の見込みだと分かりました。
22日、冷湖天文観測基地の建設状況に関する記者会見が中国科学院国家天文台で開かれました。それによりますと、冷湖鎮では現在、光学望遠鏡27基が建設中で、中でも、中国科学技術大学紫金山天文台による広視野サーベイ天体望遠鏡の基礎工事がすでに完了し、2022年に望遠鏡の取り付け工事が始まり、運用を開始する予定となっています。
冷湖天文観測基地所在地の鎮賽什騰山の夜空
青海チベット高原のツァイダム盆地北西端に位置する冷湖鎮は、さまざまな表情を見せるヤルダン地形があることから、「火星村」とも呼ばれています。中国科学院国家天文台研究チームが3年間にわたってモニタリングを実施した結果、冷湖鎮にある賽什騰山は夜間の晴天日数や大気光、大気減光、シーイングなど様々な大気光学現象の観測地として、極めて優れていることが確認されました。
世界レベルの天文観測基地は長きにわたって西半球に集中していたため、冷湖基地の整備は世界の天文観測にとっても重要な意義があるとみられています。(Yan、CK)