北京
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中華“老字号”巡り 浙江省嘉興市の五芳斎(ちまきメーカー)
1921年創業の老舗・五芳斎は、元々は粽(ちまき)を作って売るお店でした。1998年に浙江五芳斎実業有限公司に改名され、現在はもち米食品の研究開発、生産、販売を行っています。明代と清代から伝わってきた浙江省嘉興市や湖州市周辺の点心(軽食類)の製作技術を改良し、ちまき、月餅、お団子、その他の菓子類を製造しています。そのうち、ちまきの製造技術は2011年に文化部の「国家級無形文化遺産保護リスト」に登録されています。
2020年には、ちまきだけで3億6500万個を販売し、その売上額は24億2100万元、利益は1億4200万元となるほどで、五芳斎は名実共に、ちまきづくりで最大の企業となっています。2020年12月末の時点で、ちまきをはじめとする商品の販売店を474店舗出しています。その中には浙江省の高速道路のサービスエリアなども含まれています。
近年は、稲作に適した黒竜江省での米の栽培・生産・販売にも進出しているほか、ちまきを包むクマザサの採取拠点を江西省に設立するなどしています。また、本社のある嘉興市だけでなく、四川省成都市にも食品生産と配送の拠点を構築しています。
今日の番組では、五芳斎の歴史と現状を紹介します。詳しい情報については是非、番組をお聞き下さい。(まとめ:任春生)