【CRI時評】二つの深刻な数字が「米国式民主」の偽装を剥がす

2021-12-15 10:01  CRI

【CRI時評】二つの深刻な数字が「米国式民主」の偽装を剥がす

 米国では13日、新型コロナウイルスの感染者数が累計で5000万人を超え、死者数も累計で80万人に迫り、共に国別で世界最多となっている。米ジョンズ・ホプキンス大がこの最新の集計を発表した時、多くの米国人の心の中に巡ったのは、苦しみや悲しみに加えて極度の憤まんだったに違いない。一方で、しきりに「民主主義」や「人権」を大声で叫ぶ一部の米国の政治家は、どんな意地があってこの二つの言葉を口にするのか。

 5000万人と80万人というこの二つの深刻な数字は何を意味しているのか。前者は世界全体の累計感染者数の約5分の1を占め、後者は第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラク戦争、アフガン戦争における米国の死者の総数を上回る。

 米国で新型コロナが爆発的に広がった全過程を振り返ると、感染対策は初めから政治上の利益で頭がいっぱいの政治家によって滞っていたことに容易に気付くだろう。

 新型コロナの流行に対して、米国式民主制度はとことん「機能不全」だ。連邦政府と各州政府は結束しないで各自で戦い、全国の感染対策はばらばらの砂のようにまとまりがない。民主・共和両党による「ドッグファイト」はやまず、コロナ対策の政治問題化が甚だしい。ワクチンを接種するかしないか、マスクを着用するかしないか、これらは米国の両党およびその追随者の論争の焦点となり、米国社会の感染対策に対する理性は著しく弱められた。

 人種主義のような米国社会の頑固な持病もまた、新型コロナ危機によって悪化している。新型コロナの流行は、米国の政治、経済、社会などさまざまな分野の矛盾を暴露し、米国式民主主義の弊害の拡大鏡となっている。新型コロナ危機は米国の民主制度のもろさを明らかにした。米国は非常に高価な医療衛生制度を金持ちに残し、貧しい人々が社会保障を奪われるのを放任している。これは、民主主義の偏りによって新型コロナの流行を効果的に制御できない典型的な事例だ。(CRI論説員)

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