北京
PM2.577
23/19
外交部の汪文斌報道官は8日の定例記者会見で、「米国がいかにごまかそうとも、民主主義を偽り、覇権主義を抱く真の姿はすでに世界にさらけ出されている。米国が呼びかける『民主主義サミット』は、民主主義を操り破壊するものとして歴史に残るだけだ」と述べました。
報道によりますと、ハンガリー政府がこのたび、「民主主義サミット」における共通の立場を示すEUの文書を否決しました。また、ロシアとキューバの政府関係者や、ケニア、ルワンダなどアフリカ諸国の学者とメディア、さらには中東メディアの「アルマスリ・アルヨウム」や「中東タイムズ」などが、米国による「民主主義サミット」の開催に反対を表明しています。
これに対し汪報道官は、「ハンガリーの行動が示しているのは、米国が行っている民主主義を掲げて分裂と対立をあおるやり方では人の心を掴めず、国際社会の普遍的な反対を受けるということだ」と述べました。
汪報道官はさらに、「国際社会の普遍的な反対の声に直面しても、米国はあいかわらず民主主義の旗印を掲げて政治的な争いを起こし、『謙虚な姿勢でサミットを主催する意思がある』と主張している。だが、国際社会の意見に耳を傾けず、国連などの国際機関と協調することもなく、民主主義の名を借りて一方的にサミットを招集する米国のどこを『謙虚』と呼べるのか。米国の基準で世界の半分の国を『非民主国家』のリストに入れることは『謙虚』なのか。米国が民主主義を掲げてアフガニスタン、イラク、リビア、シリアなどに軍事干渉したことで、数十万人が命を落とし、数千万人が家を失った。米国はそこから教訓をくみ取ることなく、過ちを正そうとしない。民主主義を道具にし、武器とすることをいっそう進め、公然と『民主主義サミット』なる会議を招集し、分裂と対立を扇動して地政学的戦略を推し進め、これにより政治的私利を得ようとする行為が果たして『謙虚』と言えるのだろうか」と指摘しました。(moku、謙)