北京
PM2.577
3/-2
【日本語放送80周年~その時その人】
三回目:陳真さん
2021年12月3日は中国共産党が率いる中国人民対外放送開始80周年です。その第一声は日本語放送でした。これまでの80年、どのような人たちがどのような思いで放送に携わってきたのでしょうか。シリーズでお伝えします。三回目は陳真さんについてお伝えします。
1973年2月19日、月曜日。この日、北京放送の電波から久しぶりに中国語講座が聞こえました。タイトルは「初級中国語講座」。番組で個人名は出さない時代でしたので、講師は名乗りをせずに、オープニングの「ピンイン字母歌」が終わって簡単な挨拶の後にすぐに授業が始まりました。講師は女性で、澄んだ声の持ち主。流暢で上品な日本語を使っていました。
講師の名は陳真、その日から陳さんは18年間、北京放送の中国語講座で講師を務めていました。のちに、放送局からの派遣でNHKでテレビ中国語講座を担当した10年も加わり、「中国語講座の陳真先生」の名が日本の中国語学習者に知れ渡り、「陳真先生の中国語講座」が北京放送の代名詞のような存在になりました。
陳真さんが放送に向かった時の原点は何か?生前残した録音などでご紹介します。担当は王小燕です。
【中国メロディー】
12月7日は24節気の大雪で、この時期、中国北方地方の山は雪に覆われ、平地でも雪が降り、本格的な冬がやって来ます。中国で最も寒い地域である東北地方の冬はどんな風景なのでしょうか。今回の中国メロディーは、中国で最も寒い地域である東北地方の歌をご紹介しましょう。担当は黄競です。
【Dr.劉のお悩み相談室】
今週はドクター劉とアシスタントの梅田謙、星和明が今を生きる中日の若者から悩みを聞き、アドバイスするコーナー「Dr.劉のお悩み相談室」をお届けします。Dr.劉が開設した「オンライン相談室」では、悩める各地の若者たちと北京のスタジオをつないで、そのお悩みにお答えしていきます!
今回は北京第二外国語大学・張一凡さんの「研究で読みたい本が多すぎて迷う」というお悩みです。
今回の相談者は、大学院で前衛的な研究を行なっている張一凡さんです。その研究内容とは、同一コンテンツであっても、それぞれの媒体ごとでどのように変化して「翻訳」が行われているのかを探ること。今までの相談室では聞いたことのない研究分野だけあって、何やら難しそうな感じを持ってしまいました。その一方で、現在の研究対象となっているのが日本のアニメ作品だという点に少し親しみを持つことができます。
そんな彼女の悩みは前衛すぎる研究であるがゆえに、専門分野だけではなく様々な本を参考にして、知識を蓄える必要があるという点です。時期的にいえば、来年の卒業を控える中、卒業論文をまとめ上げるプレッシャーもあり、限られた時間の中でどのように多くの本を読まなければならないのかという悩みを抱えています。果たして、張さんのお悩みの解決策は見つかるのでしょうか。
中国の大学院試験の内容についての話にもご注目ください。(出演:劉叡、星和明)
▲相談者の張一凡さん(北京第二外国語大学)