北京
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「中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)包括的戦略パートナーシップの構築を正式に宣言する」中国の習近平国家主席は22日、中国・ASEAN対話関係樹立30周年記念サミットにオンライン形式で出席し、この重要な決定を発表した。これによって、30年を経た中国とASEANの協力は新たな節目を迎え、11カ国20億以上の人々がより良い生活を迎えることになる。
習近平主席は今後の中国・ASEAN関係について、共同で平和な家、安らかな家、繁栄した家、美しい家、友好的な家を築いていくことを呼びかける五つの提案を行った。この五つの提案は平和、安全、発展、エコロジーな文明、人文交流などの次元で、中国とASEANが協力を深めていく構想とアクションプランを全面的に詳述し、中国が近隣外交の中で断固としてASEANを優先する方向性を示し、ASEANと永遠に良き隣人、良きパートナーでありたいという真摯(しんし)な願いを示したものだ。
新型コロナウイルス感染症との戦いは最優先事項であり、中国とASEAN諸国は一貫して互いに助け合っている。例えばカンボジアでは、中国の支援でワクチンの接種率が既に90%に近づいている。習近平主席は今回のサミットで、ASEAN諸国に対して新たに1億5000万回分の新型コロナウイルスワクチンを無償援助することやASEAN防疫基金に追加で500万ドルを拠出するなどの一連の措置を発表した。これは東南アジア諸国が感染症に打ち勝つ上でいっそう効果的な支援を提供することになる。
開発に焦点を当てることは中国とASEANの協力関係において重要な教訓だ。今回、中国は中国・ ASEAN自由貿易地域バージョン3.0の建設を可能な限り早期に立ち上げることを提案し、今後3年間でASEANに15億ドルの開発援助を追加提供し、今後5年でASEANから1500億ドルの農産物の輸入を目指すことを宣言したが、これらの措置は共通の利益という果実を大きくし、より緊密な中国・ASEAN運命共同体の構築促進につながるものだ。
「親戚のように頻繁に行き来し、人情を重んじ、信義を大切にし、うれしいことがあれば共に祝い、困難に遭えば互いに助け合う」これが、習近平主席が描いた中国とASEAN関係の姿だ。新たなスタートに立脚して、干渉を排し、より良い生活に対する人々の願望を心に留め、包括的戦略パートナーシップを実践することで、中国とASEANは必ずやより大きな発展、繁栄を生み出すだろう。(CRI論説員)