【観察眼】中国の「一帯一路」と米国の「より良い世界再建」 発展途上国はどちらを受け入れるか

2021-11-18 21:10  CRI

【観察眼】中国の「一帯一路」と米国の「より良い世界再建」 発展途上国はどちらを受け入れるか

 中国は2013年に「新シルクロード経済ベルト」と「21世紀海上シルクロード」を含む「一帯一路」イニシアチブを世界に提案しました。これまでの約8年間で、140の国と32の国際組織が参加し、2000以上のプロジェクトが展開されています。

 アフリカのアディスアベバ・ジブチ鉄道、ヨーロッパのセルビアのスメデレヴォ製鉄所、ロシアのヤマル液化天然ガスプロジェクトなど「一帯一路」の代表的なプロジェクトは世界各地にあり、中欧班列(中国とヨーロッパを結ぶ貨物列車)は、中国とヨーロッパ諸国を繋げる架け橋となり、双方の経済協力に活気を注ぎ込み、沿線諸国の人々に利益をもたらすと同時に中国の企業にも商機を与え、中国の発展を促しています。

 受益者しか真実を知りません。身をもって体験してから初めて真実を語ることができます。「一帯一路」イニシアチブに参加した一部の国の紙幣には、中国企業が現地で建設したランドマークとなる建築や大型工事が印刷されています。例えば、カタールのルサイル・アイコニック・スタジアム、ギニアのカレタ水利施設など、「一帯一路」の協力成果はこのように反映されています。真の愛がなければ、中国が唱える「一帯一路」のプロジェクトが他国の貨幣に印刷されることはないことでしょう。

 現在、ますます多くの国が「一帯一路」から恩恵を受けつつあります。一方で影響力が落ちるのではないかという恐れがあり、米国はハラハラとするようになっています。さらに中国に対抗するため、世界的なインフラ建設計画を発表しました。それは、「より良い世界再建(Build Back Better World、英語略:B3W)です。「一帯一路」イニシアチブの影響力を考慮して、米国はこれまで粗末に取り扱ったアフリカの一部の国にも目を向けました。例えば、代表団を西アフリカのセネガルとガーナに派遣し、米国が企画したインフラ建設プロジェクトを提案しました。

 しかし、米国側の提案は現地の人にあまり歓迎されてはいなかったようです。例えば、米国はセネガルに資金を貸与し、現地でワクチン生産工場の設置を支援すると提案しましたが、ワクチン生産の技術的なハードルが高く、セネガルでは一般的な電力供給さえも不安定なため、米国側の提案を到底受け入れることができません。セネガル政府の関係筋は、ワクチン生産工場の設置よりも、セネガルにとって安定的な電気供給が急務だと率直に述べました。相手国の実情やニーズを考えず、自国の提案をセネガルなどに押し付ける米国の真の意図が問われています。

 これに対して、中国国内のアナリストは、米国が一部の発展途上国を引き込んで中国に対抗するため、描いた餅にすぎないと見ています。米国は世界規模のインフラ施設整備に巨額の資金を提供すると主張していますが、資金の出所に対しては言葉を濁しています。資金を調達できないままに、あちこちに行ってインフラ整備に協力することなどを約束することは、責任を負う大国がとるべき態度と立場ではありません。かえって米国内のインフラ整備の状況を見てみると、その効率が低下するなどの問題は相変わらず自国の中でもしばしば国民に非難されています。自国のことさえろくにやっていないのに、発展途上国を支援するなどはとても想像がつきません。

 習近平国家主席は、「中国と米国間の利益は深く絡み合い、和すれば共に栄え、争えば共に傷つく。地球は想像より大きいため、中国と米国がそれぞれ共同で発展する余地は十分にある」と表明し、バイデン大統領も、「米中関係は世界において最も重要な二国間関係だ。米中は二つの世界大国として、両国、そして世界の人々に対して責任を持っている」と述べたことがあります。

 「一帯一路」は開放的で包摂的なものです。中国は米国やその他の国による協力計画の提案を歓迎しています。それと同時に、米国などの西側国家が自ら唱えたインフラ整備の計画をきちんと実行し、発展途上国により多くの道路や橋などを建設し、これらの国の人々により多くの就職の機会と福祉を創造することも望んでいます。

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