北京
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中国の人気作家、韓寒(ハン・ハン)が初めて映画プロデューサーに挑戦した新作『揚名立万』が初登場1位。3位にランクインしている『長津湖 (The Battle at Lake Changjin)』は興行収入56.4億元になり、歴代1位である呉京(ウー・ジン)監督主演作『戦狼 ウルフ・オブ・ウォー(原題:戦狼2)』(2017)の56.8億元の記録まで僅差に。日本の『おくりびと(中国題:入殮師)』はトップ10をキープし、興行収入は6000万元(約1億円)を突破。
単位:万元
~作品紹介~
【1位】揚名立万(Be Somebody)
公開日:2021年11月11日
監督:劉循子墨(リウ・シュンズーモオ)
主演:尹正(イン・ジョン)鄧家佳(ダン・ジャージャー)喩恩泰(ユー・エンタイ)楊皓宇(ヤン・ハオユー)
2014年に『後会無期(Continent)』で鮮烈な監督デビューを果たした中国の人気作家、韓寒(ハン・ハン)が初めて映画プロデューサーに挑戦した新作『揚名立万』が11月11日より一般公開スタート!ドラマ『万万没想到』などに出演したことでも知られる劉循子墨(リウ・シュンズーモオ)の長編映画監督デビュー作にもなり、劉監督はこの作品で脚本も担当しています。ある日、映画監督や俳優など大勢の映画人が集まって、あるセンセーショナルな殺人事件を映画化しようと話を進めているうちに、いつの間にか事件の渦に巻き込まれていく様子を描いたサスペンスコメディです。主演を務めるのは、人気リアリティ番組『乗風破浪的姐姐(Older Sisters Who Brave the Winds and Waves)』の男性版に当たる『披荆斬棘的哥哥(Call Me by Fire)』で注目を集めた人気俳優、尹正(イン・ジョン)。尹正は以前、韓寒の監督作品『ペガサス/飛馳人生』(2019)に出演しており、来年公開予定の韓寒監督作『四海』への出演も決定しています。
【2位】007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(中国題:007:無暇赴死)
公開日:2021年10月29日
監督:キャリー・ジョージ・フクナガ
主演:ダニエル・クレイグ ラミ・マレック レア・セドゥ ラシャーナ・リンチ ベン・ウィショー アナ・デ・アルマス ナオミ・ハリス ジェフリー・ライト クリストフ・ヴァルツ レイフ・ファインズ
イギリスの敏腕諜報員ジェームズ・ボンド(通称007)の活躍を描く大人気アクションシリーズの第25弾がトップ3をキープ。現役を退き、ジャマイカで穏やかな日々を過ごしていたジェームズ・ボンドが再び過酷なミッションに挑むというストーリーで、主演は、『007 カジノ・ロワイヤル』(2006年)から5作品演じてきた6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグ。クレイグは、自身がボンド映画に出演するのは本作が最後になると語っているそうです。
【3位】長津湖 (The Battle at Lake Changjin)
公開日:2021年9月30日
監督:陳凱歌(チェン・カイコー)徐克(ツイ・ハーク)林超賢(ダンテ・ラム)
主演:呉京(ウー・ジン)易烊千璽(イー・ヤンチェンシー)段奕宏(ドゥエン・イーホン)朱亜文(ジュー・ヤーウェン)李晨(リー・チェン)
今年のNo.1映画『長津湖 (The Battle at Lake Changjin)』。抗米援朝の時期における戦役の一つ「長津湖の戦い」を背景に、中国人民志願軍が極寒の厳しい環境の中で敵との死闘を展開し戦局を逆転させたという71年前の壮絶な歴史を描く作品です。
【4位】梅艶芳(ANITA)
公開日:2021年11月12日
監督:梁楽民(リョン・ロクマン)
主演:王丹妮(ルイーズ・ウォン)古天楽(ルイス・クー)林家棟(ラム・カートン)楊千嬅(ミリアム・ヨン)
かつて香港のトップスターであった女優で歌手の梅艶芳(アニタ・ムイ)の生涯を描く伝記映画『梅艶芳(ANITA)』が初登場4位。香港の1980年代を代表する女性スターとして知られる彼女は、18歳でデビューして以降、トップシンガーとして香港歌壇を独走。日本では、女優として名高く、近藤真彦との恋愛関係が噂されたこともありました。そんな彼女は2003年12月30日に40歳の若さで子宮頸がんで他界。今回の伝記映画は、かつて彼女と親交のあった名プロデューサー・江志強(ウィリアム・コン)が長年かけて温めてきた企画で、「コールド・ウォー(原題:寒戦)」シリーズなどで知られる梁楽民(リョン・ロクマン)監督がメガホンを取っています。注目の主演は、面影が梅艶芳(アニタ・ムイ)によく似ている新人女優でモデルの王丹妮(ルイーズ・ウォン)。古天楽(ルイス・クー)や林家棟(ラム・カートン)、楊千嬅(ミリアム・ヨン)など香港の名優たちが脇を固めています。日本公開は未定です。
【5位】ジャングル・クルーズ(中国題:叢林奇航)
公開日:2021年11月12日
監督:ジャウム・コレット=セラ
主演:ドウェイン・ジョンソン エミリー・ブラント エドガー・ラミレス ジャック・ホワイトホール ジェシー・プレモンス ポール・ジアマッティ
ディズニーランドのアトラクション「ジャングルクルーズ」を実写映画化した『ジャングル・クルーズ(中国題:叢林奇航)』が中国で一般公開スタート!「ジャングルクルーズ」は1955年に開園した最初のディズニーランドにオープン当初から存在するアトラクションで、本作はそのアクラクションの世界観を中心に、永遠の命を授かるという「奇跡の花」を手に入れるために、リリー博士が観光客用クルーズツアー船の船長フランクと共に、スリリングなアマゾンのジャングルへ冒険に向かう物語を描いています。リリー役は、「ア・クワイエット・プレイス」シリーズなどのエミリー・ブラント、フランク役は、元WWEスターで中国では「巨石強森」のニックネームで親しまれるドウェイン・ジョンソンがそれぞれ演じています。日本や欧米では、COVID-19パンデミックの影響を受けて、今年7月から劇場公開と同時に、Disney+プレミアアクセスでの同時配信公開が行われています。
【6位】おくりびと(中国題:入殮師)
公開日:2021年10月29日
監督:滝田洋二郎
主演:本木雅弘 広末涼子 山﨑努 峰岸徹 余貴美子 吉行和子 笹野高史
第81回アカデミー賞外国語映画賞に輝いた滝田洋二郎監督の名作『おくりびと』の4K修復版が中国で好評上映中。遺体を棺に納める「納棺師」という仕事を通して、家族のあり方や親子の絆などの人間模様を繊細に描いた感動作です。
【7位】不老奇事(The Curious Tale of Mr.Guo)
公開日:2021年11月5日
監督:徐超(シュー・チャオ)
主演:王伝君(エリック・ワン)王珞丹(ワン・ルオダン)李婷婷(リー・ティンティン)
「不老術」という超能力を持つ医者と映画女優の60年間にわたるラブストーリーを描く『不老奇事(The Curious Tale of Mr.Guo)』がトップ10をキープ。主演は、『薬の神じゃない!(原題:我不是薬神)』などの王伝君(エリック・ワン)と、『被光抓走的人(Gone With The Light)』などの王珞丹(ワン・ルオダン)です。
【8位】DUNE/デューン 砂の惑星(中国題:沙丘)
公開日:2021年10月22日
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
主演:ティモシー・シャラメ レベッカ・ファーガソン オスカー・アイザック ジョシュ・ブローリン ステラン・スカルスガルド ジェイソン・モモア ハビエル・バルデム
中国では「甜茶(スイートティー)」の愛称で親しまれるティモシー・シャラメが主演を務める待望のSF大作『DUNE/デューン 砂の惑星(中国題:沙丘)』が好評上映中!本作は、『スター・ウォーズ』にも影響を与えたというフランク・ハーバートの1965年のSF小説『デューン』を原案にしたもので、同小説の通算5回目の映像化となります。宇宙を支配する力を持つ物質「メランジ」の唯一の供給源であるデューンと呼ばれる惑星を舞台に繰り広げられる覇権争いを描く物語です。
【9位】天書奇譚(The Legend of Sealed Book)4K記念版
公開日:2021年11月5日
監督:王樹忱(ワン・シューチェン)銭運達(チエン・ユンダー)
主演:丁建華(ディン・ジェンファー)畢克(ビー・カー)尚華(シャン・ファー)蘇秀(スウ・シュウ)
1980年代の中国国産アニメを代表する名作『天書奇譚(The Legend of Sealed Book)』が、約40年ぶりに4K記念版として一般公開中!明代の神魔小説『平妖伝』の一部を大胆に脚色したもので、主人公の少年「蛋生(ダンション)」が神通力を得られるという「天書」を手に入れて成長し、妖怪退治で活躍する物語を描いています。最新技術で生まれ変わった国産アニメの映像美と、40年の時を経てもなお感動を与えてくれる国産アニメの魅力を堪能できる一本です。
【10位】我和我的父輩(直訳:私と私の父親)
公開日:2021年10月1日
監督:呉京(ウー・ジン)章子怡(チャン・ツィイー)徐崢(シュー・ジェン)沈騰(シェン・タン)
主演:呉京(ウー・ジン)章子怡(チャン・ツィイー)徐崢(シュー・ジェン)沈騰(シェン・タン)韓昊霖(ハン・ハオリン)宋佳(ソン・ジャー)欧豪(オー・ハオ)
2019年の国慶節に合わせて公開された『愛しの母国(原題:我和我的祖国)』、2020年の国慶節に合わせて公開された『愛しの故郷(原題:我和我的家郷)』に続き、今年の国慶節にはシリーズ最新作にあたる『我和我的父輩(直訳:私と私の父親)』がロングヒット中。シリーズ通して「家国情懐」(正義感や結束力、愛国心などを強く思う気持ち)がテーマになっていますが、本作は特に家族や親子の絆を中心に据え、社会の発展や改革の推進などに献身的に取り組む中国人の群像を描いています。(ミン・イヒョウ、謙)