北京
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「西側の民主主義は危機に瀕している」。スペイン紙エル・パイスは最近の記事で、「西側の社会で市民は引き続き投票などの政治的権利を有しているが、これらの権利は市民が政治的決定に影響を与える権力を得ることを保証するものではない」と指摘している。この分析は、西側の民主主義の「悩みの種」を突くものであり、一部の西側の国が誇りとする「選挙民主主義」が実際には金を持つ人々の「ゲーム」であり、真の民主主義ではないことを世界に見極めさせている。
では、真の民主主義とはどのようなものを言うのか。このほど発表された中国共産党第19期中央委員会第6回全体会議(六中全会)の公報では、「全過程人民民主」を発展させ、人民が国の主人公であることを保証すると強調した。国際社会はこれを通じて中国の民主主義モデルについてより深く思考し洞察することができる。
「ある国が民主的であるかどうかの鍵は、人民が国の主人公であるかどうかだ」「民主とは装飾品ではない。置いておくものでもない。人民が解決を必要とする問題を解決するために用いるものだ」。習近平中国共産党中央委員会総書記のこの重要な論述は、外部が中国の民主政治を読み解くための「黄金の鍵」となっている。
中国で2020年10月に改正された選挙法は、新たに増加する代表の定数を末端大衆や社区(自治機能を持つ住民コミュニティー)活動従事者などに傾けた。今年4月には、浙江省義烏市の社区活動従事者が報告した食品の品質保持期間に関する三つの提案が可決したばかりの「反食品浪費法」に採用された。中国では、「人民が主人公」は空論ではなく、目に見え、手で触れられる具体的な実践となっている。
2020年初めには、全国人民代表大会(全人代)の代表である楊震氏が全人代常務委員会の関係部門に提案した、人工知能(AI)肺部CT技術を利用したより効率的な新型コロナウイルス感染症患者のスクリーニングが直ちに実現化し、楊氏は「とても満足している」と回答した。これは中国の民主主義が有効有用であることを描写している。
100年を経て、中国共産党は人民を率いて全過程人民民主発展への道を踏み出した。この道は西側の「民主主義の神話」を打ち破るものであり、国情に合った民主主義モデルを模索する多くの発展途上国にとって有益な参考事例でもある。(CRI論説員)