北京
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第4回中国国際輸入博覧会が11月5日から10日にかけて上海で開催され、過去最多の127の国・地域の約3000社の出展を引き付けました。この中には、4回続けて出展した日本企業も多数あります。中国がWTO加盟から今年で20年となる中、出展に寄せる思いや中国で実感した市場の変化、今後の見通しなどについて、日本の「常連」企業の代表にお話を伺いました。
◆資生堂:中国人が美しくなるのをサポートしたい
多くの中国人消費者を魅了する化粧品メーカーの資生堂は、今年は目の下のシワを取り去る美容液「セカンドスキン」や肌のシワの中身をミクロ的に計測する最新技術、そして、「来年に完成を予定し、美しくなることをサポートする」という同社が中国市場では初投下となる「食べるビューティー」ソリューションなどを目玉に展示しました。
資生堂中国の藤原憲太郎CEOは、 「中国経済が発展する中で、お客様のスタンダードが上がっていると同時に、ニーズが多様化している」とその変化を語りました。そして、とりわけ、中国がWTO加盟してからの20年間で、経済はすごい勢いで発展してきたと同時に、「関税の引き下げだけではなく、外資系企業の声を聞く場を設けるなど、政府の強いコミットメントを感じる」とビジネス環境の改善に向けた中国政府の取り組みをポジティブに評価しています。そのうえで、「単に開放していくだけではなく、国内の巨大な消費市場に外資企業がどうタップインできるのかということもしっかり考えてくれている。我々も中国の市場の発展に期待をしており、そこについて頑張っていきたい」と意気込みを見せました。(取材・写真:劉叡 構成:王小燕 校正:星)