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「一地一品」レンコンの故郷・江蘇省揚州市宝応県
宝応県は江蘇省揚州市の最北端にあり、周恩来元総理の故郷・淮安市と接しています。全県の総面積は1467平方キロ、陸地は979平方キロ、水域は488平方キロで全体の1/3を占めています。2020年11月現在、常住人口は682219人です。
1998年、きれいな自然環境、整ったレンコン産業体制とユニークなレンコン文化をもつことで、宝応県は国家農業部に中国の「レンコンの故郷」に指定されました。2020年8月6日には、国の最高レベルのレンコン研究機構が宝応県に設置されました。
宝応県には湖や川が数十カ所あり、気候が穏やかで、雨量が多く土地が肥沃なため、古代からレンコンを植える理想的な場所でした。盛夏になると、蓮の葉が密集し、蓮の花がいっぱい咲きます。隋唐の時代に、宝応県では蓮根の人工栽培がはじまり、今日には現地の特色農産業として、地域経済の発展を支えています。
県内のレンコンの栽培面積は1万3333ヘクタール、年間出荷量は30万トン以上となりました。それに伴い、加工企業は100社に及び、年間で18万トンのレンコンを加工しており、売上はおよそ3000億円に上ります。そのうち、輸出量は5万トンぐらい、7割が日本や韓国に輸出されています。日本で販売されているレンコン製品の7割は宝応県産のものだといわれています。
今日の番組では、宝応県のレンコン栽培の過去と現在、そしてレンコン産業の現状などを紹介します。詳しい情報は是非お聴きください。(まとめ:任春生)