北京
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「世界は百年未曾有の大変化と感染症に直面している。G20は国際的な経済協力の主要な論壇であり、しかるべき責任を負わねばならない」――。中国の習近平国家主席は30日、北京市内でビデオ方式により第16回20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に参加した際に発表した重要演説で、人類が直面する困難と試練についての5つの提案を発表した。習主席はG20にとっての、しかるべき責任を負う方向性を明示して、世界の大国として中国の責任担当を示して見せた。
「団結し協力し、手を携えて感染症に対抗」、「協調を増強し、復興を促進」、「普遍的恩恵と寛容さで、共に発展」、「駆動法を刷新し、推進力を発掘」、「調和と共生でエコの永続化」――習近平総書記がG20ローマサミットで提出したこの5つの提案は、当面の国際的な関心事に適合しており、人類が試練に対応して共に発展するための道筋を計画するものだ。
習主席は今回のサミットでこのほかにも、世界経済の運営で生じた問題にG20がどのように対応すべきかについて、「対症療法」と「根本治療」の両面からの提案を行った。
まずは中国として、G20メンバー国がマクロ経済政策の協調を強化し、政策の連続性、安定性、持続可能性を維持すべきと強調したことだ。さらには、世界貿易機関(WTO)を中核とする多国間貿易体制を守り、発展途上国の利益と発展の余地を保障し、WTOの紛争解決制度の正常な稼働を迅速に回復させることを主張した。これらの主張から見て取れることは、世界主要経済体のマクロ政策を是正するために役立つだけでなく、世界経済のガバナンスシステムとルールの改善にも着目しており、世界経済秩序をより公平、公正、合理的な方向に発展させることだ。
「真の多国間主義を実践し、人類運命共同体の構築を推進する」――。まさに習近平主席が説いたように、ローマサミットは「人と地球、繁栄」をテーマに、G20が世界経済のガバナンスの変革をけん引する使命を持つことをはっきりと示した。中国はG20の重要なメンバー国として、さらに世界第2の経済大国として、開放を絶えず拡大し、自らの発展によりさらに多くのチャンスを各国にもたらしている。中国は世界経済に新たな動力をさらに多く注入し、G20がしかるべき責任を果たすことを助けていく。(CRI論説員)