北京
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池松壮亮や中野良子が出演する中国映画『漫長的告白(日本題:柳川)』が、この12日から山西省で開催された第5回平遥国際映画祭でワールドプレミア上映されました。本作は、福岡市を舞台にした『福岡』などで知られる張律(チャン・リュル)監督がメガホンを取り、張芸謀(チャン・イーモウ)監督の『金陵十三釵』でデビューして一躍人気女優となった倪妮(ニー・ニー)や、『容疑者Xの献身』の中国版リメイクなどに出演した人気俳優の張魯一(チャン・ルーイー)、『ウォーターボーイズ』の中国リメイク『五個撲水的少年』などの辛柏青(シン・バイチン)が主演を務めており、日本からは福岡出身の池松壮亮と中野良子が出演しています。北京に住む兄弟・立春と立冬が、かつて共に思いを寄せていた「柳川」という名の女性に会うため、彼女の暮らす柳川にやって来るという物語で、北京や福岡県柳川市でロケしたほか、一部シーンは佐賀県唐津市で撮影が行われたということです。
張律(チャン・リュル)監督は中国出身の朝鮮族で、『春の夢(中国題:春夢)』『キムチを売る女(中国題:芒種)』など韓国映画を送り出してきましたが、『重慶』や『福岡』『イリ』『慶州』など地名をタイトルにした作品を数多く制作したことで知られています。そんな張監督は「柳川」という地名を聞いた時、「柳の下に川が流れている」様子と美しい女性のイメージが結びつき、10年ほど前から何度も柳川に足を運んでは「ここで映画を撮りたい」と語っていたそうです。監督にとって念願の1本になります。日本での公開は未定です。(ミン・イヒョウ、謙)