北京
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23/19
中国政府は8日、『中国の生物多様性保護』白書(以下、「白書」と略称)を初めて発表した。国際社会に中国の生物多様性保護の理念・措置・効果を系統的に紹介し、多国間主義を堅持して世界との協力に参加する中国の多くの努力を示し、世界の生物多様性保護に中国の知恵と中国の案で貢献した。
生物多様性は人類の生存と発展の重要な基盤であり、人類の幸福に関わる。世界で生物多様性を最も有する国の一つである中国は一貫して生物多様性の保護を非常に重視している。
「白書」によると、現在、中国の陸地生態系の90%、国家重点保護野生動植物種の71%が効果的に保護されており、パンダ、トキ、アジアゾウなど絶滅危惧種の個体群がいずれも増加を続けている。2000年から2017年にかけて、世界の新たな緑化面積の約25%は中国の緑地増加によるもので、世界の緑化増加に対する中国の寄与度は世界トップとなっている。
「生物の多様性に関する条約(生物多様性条約)」に最も早く調印・批准した締約国の一つとして、中国は同条約とその議定書を積極的に履行し、関連条約との相乗効果を促進し、世界の生物多様性の保護と管理のプロセスで重要な役割を果たしている。このほか、中国は協力・交流を幅広く展開することを重視し、「一帯一路」「南南協力」などの多国間協力の仕組みを活用して、発展途上国の生物多様性保護を支援し、地球生命共同体の構築に努めている。
習近平国家主席は昨年9月、国連生物多様性サミットでビデオ演説を行った際、「人類文明に対し責任を負うという高みに立って、人と自然の調和的共生の道を模索し、グローバル・ガバナンスの一丸の力を結集し、グローバルな環境ガバナンスのレベルを高める必要がある」と述べた。
「生物多様性条約」第15回締約国会議(COP15)の開催国として、中国はこれを契機に各方面が利益と損失を総括し、大きな志と実務性を兼ね備えた今後10年間の世界の生物多様性保護の目標と指標を設定するよう促し、実現可能な道を打ち出し、世界の生物多様性の管理に新たな原動力を注ぎ込むだろう。(CRI論説員)