【CRI時評】米国は中米元首の電話会談の精神を行動で実行すべき

2021-10-08 11:36  CRI

 中国共産党中央政治局委員、中央外事活動委員会弁公室主任の楊潔チ氏とサリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)がスイスのチューリッヒで6日(現地時間)、会談を行った。双方は、両国元首の9月10日の電話会談の精神を実行し、中米関係を健全で安定した発展の正しい軌道に戻すため、共に努力することで合意した。

 約1カ月前、中国の習近平国家主席は米国のバイデン大統領の要請に応じて電話会談した際、「中米関係はうまくいくかどうかという選択問題ではなく、どのようにうまくいかせるか必ず答えを出さねばならない問題だ」と強調し、当時、バイデン大統領も対話と協力のメッセージを発信した。今回、中米高官がスイスで行った対面での会談は、両国元首が電話会談で達した重要な共通認識の実行に尽力するものであり、双方は戦略的意思疎通の強化、相違点の適切な管理、衝突や対抗の回避、互恵・ウィンウィンの追求という共通の意志を表明し、「中米関係をどのようにうまく扱うか」という「世紀の問い」に答えを示した。

 まず、米国は両国の互恵・ウィンウィンの本質を深く認識すべきだ。キッシンジャー氏はかつて著書「Does America Need a Foreign Policy?」の中で、「米中両国の協力関係の発展は、一方がもう一方に与える恩恵ではなく、双方の共通利益に合致することだ」と指摘している。中国側は今回の会談で「競争」で中米関係を定義することに明確に反対しており、これは米側の一部の人の間違った認識を修正するものだ。

 それと同時に、米国は中国側の内外政策と戦略的意図を正確に認識せねばならない。中国は米国に挑んだり、米国に取って代わったりする考えはなく、自らを超越することを絶えず追い求めているということを繰り返し強調してきた。中国に覇権争いの戦略はなく、あるのは国民に良い生活をもたらすための発展戦略だけだ。米側の一部の人は中国を「最大の戦略的競争相手」ひいては「仮想敵」と定義し、あらゆる手段で国内の問題を中国に転嫁しようとするが、これは明らかに間違った処方箋だ。米国が直面する最大の試練は永遠にその内部からやって来るのであり、米国は自国のことをしっかりと行って自らをより良くしてみてはどうだろうか。

 アンカレジからチューリッヒまで、中米高官は今年に入って2回、対面で会談し、世界が期待する対話と協力の意志を示した。衝突と対抗を回避し、互恵・ウィンウィンを追い求める―。中米が日常的な対話と意思疎通を維持する必要があるだけでなく、両国元首の電話会談の精神を行動で実行すべきだ。(CRI論説員)

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