北京
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6日間にわたる2021年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)は9月7日午後5時に閉幕した。今回の交易会の展示面積は12.6万平方メートルに達し、サミットフォーラムが5回、フォーラムやPR会など200回も開催された。世界各国から7364社の企業がオンライン、あるいはオフラインで出展しており、前回より37%増となった。おおまかな統計によると、成果として1672件の合意が結ばれた。
交易会は「一会二館」という形式を採用している。つまり、中国のサービス貿易の成果展示会や総合展示会の国別展示エリアは北京国家会議センターに、また8つのテーマ別展示会と関係会議は北京首鋼園区に設置されていた。ビッグデータや顔認証などの技術を生かし、出展者や来場者のワクチン接種状況、PCR検査、「健康宝」(健康コード)、検温などによる検査を徹底したため、最終的に交易会関連では「ゼロ感染」を実現させることができた。
今回の交易会のテーマは「デジタルは未来を切り開き、サービスは発展を促す」。コロナ禍で、人の移動が制限され、リモートによる交流がより潜在力を持つようになっている。デジタルの産業化や産業のデジタル化が日増しに目立つようになり、デジタル貿易は世界貿易の新しい様式、将来の貿易発展の新しいエンジンになりつつある。だから、サービス貿易交易会の開催は中国自身の発展にとって必要である。サービス貿易は中国の産業構造の最適化や消費構造のアップグレード、発展の原動力の増強などの面だけでなく、中国が全世界のバリューチェーンの再構築に対応する中でも、重要な役割を果たしている。デジタル経済とデジタル貿易はすでに中国のサービス貿易の新たな成長点となった。2020年、中国ではデジタルの形で提供されるサービス貿易の額は、前年同期比8.4%増の2947億6000万ドルに達し、サービス貿易総額の44.5%を占め、サービス貿易の新たな成長スポットとなっている。
また、サービス貿易の分野において、中国市場は世界のチャンスだと言えるだろう。2012‐2019年、中国のサービス輸入は7年連続で世界2位を続け、年平均伸び率が8.6%に達している。中国のサービス輸入の質も高くなりつつある。生活面のサービス輸入は高い質で発展し、中国人の美しい生活に対するニーズを満たしている一方、生産性サービスの輸入は着実に向上し、中国経済の質の高い発展に力を注いでいる。そういうことで、今回の交易会は中国と世界がウィンウィンできるためにプラットフォームを提供している。国別展示エリアで40品目の商品を出展した日本の大阪近鉄百貨の責任者は、「売り切れになった品目も出た」と明かし、「中国の消費者と対面して触れ合うことで、越境ECの更なる拡大につながっている」と述べた。
新型コロナウイルスのパンデミックが続く中、世界の経済・貿易の情勢が依然として厳しい状況にあるという複雑な背景の下で、国際レベルの交易会の開催には勇気が必要であるだけでなく、効果的な感染症予防抑制措置も必要である。人類の正常な生活と前進する歩みは、ウイルスによって阻まれてはならない。中国には「困難の数以上に解決策がある」ということわざがある。当局は冷静な現状認識を踏まえ、しっかりと対策を講じるうえ、国民が前向き協力さえすれば、どんなにずるいウイルスにも負けることはない。中国で行われている実践がすでにこれを実証している。(CRI日本語部論説員)