北京
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1956年12月、海南琼海に生まれた王書茂さんは、1996年に共産党に加入しました。今は海南省琼海市潭門鎮潭門村党支部書記、潭門海上民兵連副連長、第13期全国人民代表大会の代表をつとめています。彼は海を守る模範として、南海に関する数多くの国家級プロジェクトや南沙島嶼の建設に参加し、南海を保護する民間勢力の養成に力を入れてきました。また、南海の権益維持の闘争では犠牲を恐れず、全く譲歩することもなく、中国領海の主権と海洋権益を確かに守っています。同時に、漁民たちとともに大船を建造し、遠い海へと渡り、漁業とレジャーを結ぶ海洋民宿という事業を展開して、ともに豊かな生活を送ることを実現しました。そのため、彼は「全国労働者模範」や「改革の先駆け」などの称号を獲得しました。
琼海市潭門鎮の東側は海に面し、南側は「ボアオ・アジア・フォーラム」の開催地としてその名が知られている「ボアオ(博鰲)」に隣接しています。歴史資料によりますと、ここの漁民は2千年前の秦の時代からここで漁業によって生計を営み、地元では南海を「祖宗海」と呼びます。今年62歳の王さんは一生をかけて、南海の領土保全のために力を尽くし、海洋権益を保護するため、突出した貢献をしました。
王さんは潭門生まれ潭門育ちの生粋の潭門人で、地元住民の生活や風習などをよく熟知していました。彼は民兵連に加入した後、緊急救助活動に何度も参加したことがあります。そのたびに彼は立派に任務を成し遂げました。ある時、台風が迫る中、民兵連は上からの指示を受けて、漁港を守る当番を務めることになりました。王さんはこの指令を受けたあと、即時に台風への対応に備えるよう漁民に言い伝えると同時に、暴風雨の中で、地元住民の命と財産の安全を守る活動に取り組み、台風による損失を最小限に抑えました。統計によりますと、民兵幹部に就任して以降、王さんは漁民とともに合計120回もの台風に対応し、600人以上の漁民を救助したことがあります。
2012年、南沙華陽礁(クアテロン礁)の建設の際に王さんは高温と高い湿度の環境下で、建設に必要な鉄鋼やコンクリートなどの建築資材、さらに作業員に必要な生活用品を運ぶため、潭門から建設現場まで何度も何度も往復しました。
2012年4月、黄岩島(こうがんとう スカボロー礁)事件が起きた期間、王さんは彼の船隊とともに黄岩島付近で作業していましたが、フィリピンの漁船に襲撃されました。その時、武器を備えていたフィリピン漁船が中国の海域管理分界線を越えようとしましたが、王さんは命の危険を顧みず、毅然としてフィリピン漁船の違法行為を阻止し、中国の領海主権を守り抜きました。