北京
PM2.577
23/19
米情報機関はこのほど、新型コロナウイルスの起源調査報告書をでっち上げ、新型コロナウイルスが実験室から流出した可能性は排除できないとした。中国は一貫して、科学的な起源調査を支持しており、世界保健機関(WHO)と中国の合同専門家チームが3月末に公表した報告書も、新型コロナウイルスが中国の実験室から流出した可能性は「極めて低い」と指摘している。米国は、「実験室流出説」を固持するからには、公平・公正の原則に従い、事故が頻発し疑わしい点が多い自らの生物実験室を開放して一律平等に起源調査を受け入れるべきだ。
国際的な科学界では、ウイルス起源研究の中国における部分はすでに終了したというのが普遍的認識であり、その上、中国のオープンで透明性があり、責任を負う姿勢に高い評価が示されている。中国とWHOの専門家が共同で発表した研究の結論は、科学の検証に耐え得るものだ。「新型コロナウイルスは武漢の実験室とは無関係」との見方は国際的な学術界の共通認識となっている。
しかし米国は、ウイルスの起源を巡る第一段階の結論を無視し、「実験室流出説」を繰り返すばかりか、情報機関に90日以内に起源調査の報告書を出させ、曖昧な記述で結論を誘導し、再び中国をおとしめようとした。米国の一部の政治家による責任の転嫁と中国への中傷がヒステリックな状態に達したことを、改めて世界に知らしめている。
周知の通り、武漢のウイルス研究所がこれまでに2度もWHOの専門家を受け入れたのに対し、米国はいまだに生物実験室を外部に開放していない。特にフォート・デトリック生物実験室とノースカロライナ大学には、コロナウイルスの研究において長い歴史と安全面でのひどい記録があり、国際社会から広く疑問視されている。米国は、「実験室流出説」を排除しないからには、まずこの2カ所を国際社会による調査のために開放すべきだ。
また、世界に200以上存在する米国の生物実験室についても秘密にして公にしていない。ある報道によると、一部の実験室の所在地では大規模かつ危険な感染症が発生したことがあるという。
新型コロナウイルスの起源調査は科学的研究であり、責任転嫁の道具ではない。米国は透明性も責任感もなく協力的でもないくせに、中国に対して「逆切れ」し、中国にぬれぎぬを着せ、政治ウイルスをまき散らし、感染症対策での国際協力をぶち壊している。米国の生物実験室の調査を求める国際社会からの強烈な声に対して、米国が知らないふりをして取り合わないなら、ウイルス起源の問題を政治化するという本当の姿が一層あらわになり、ウイルスの由来に関して疑いをかけられている国としての身分を隠そうとすればするほど露呈するだけだ。(CRI論説員)