【観察眼】世界を騙そうとする米国、いったい何を封印したいのか

2021-08-26 13:16  CRI

   「すべての人を短期間騙すことはできる。少しの人をずっと騙すこともできる。しかし、すべての人をずっと騙すことはできない。」—これは、第16代米国大統領リンカーンの名言だ。しかし残念なことに、今日の米国指導者はこの言葉を覚えていないようだ。

 バイデン米大統領は情報当局に対し新型コロナウイルスの発生源を90日以内に調査し報告するよう命じた。調査期限の8月24日に迫られ、ホワイトハウスのサキ報道官は23日の会見で、近いうちに非機密化した報告が公開される可能性があるかもしれないと曖昧に答えたが、一般公開が可能となる日付を言明しなかった。一方、「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」は24日の報道で、バイデン氏は同日、報告の中身について説明を受けたが、ただ情報機関のあらゆる部局は、新型コロナの起源が研究所での事故による流出なのか、あるいは自然界で発生したものなのか、十分な確信を持てていなかったと報じた。

【観察眼】世界を騙そうとする米国、いったい何を封印したいのか

 ウイルスの起源調査は科学の課題で、政治的茶番ではない。情報機関に起源調査を任せる自体、科学の常識に背く無責任なやり方で、米国が科学問題を政治操作にしている証だ。ましてや米情報機関は捏造情報で世論操作し、自国民と世界を騙すことに慣れている常習犯なのだ。

 ウイルスの起源調査には協力と団結が必要で、汚い下心と詐欺は禁物だ。米情報当局主導のいわゆるコロナ起源調査には、多国の科学者による共同参与はなく、各国政府からの協力もなかった。しかも、ウイルスの起源調査という複雑で厳格な科学的難題に対し、調査期限まであらかじめ指定している。このような調査報告にいったいどれだけの信憑性があるのか。

 もしかすると、米国のいわゆる調査は最初からシナリオがあり、米政府が求めているのは、科学的な結論ではなく、有罪判定の前提下でいわゆる証拠を適当に集めて世論を騙すための芝居を演じることなのかもしれない。

 「嘘も百回言えば真実になる」—これは米国式覇権主義によく使われているマインドコントロールの洗脳法だ。米国の調査報告は最初から、世界科学界からの承認を望まず、国際社会からの質疑に応えるつもりもない。いわゆる調査報告は、米国民を麻痺させ、世論を騙し、自国の感染症対策の失敗を覆い隠し、その責任を転嫁させるための道具に過ぎない。中国を仮想敵国にしながら、至るところに政治ウイルスを撒き散らして中国の発展を抑え込もうとする。政治操作のカードがなければ、何らかの口実を作ってカードを捏造する。まるでイラクが「大量破壊兵器」を隠し持っていると主張するために、当時国務長官だったパウエル氏が提示した粉末洗剤らしき「証拠」の小瓶のようだ。

【観察眼】世界を騙そうとする米国、いったい何を封印したいのか

 いわゆる調査報告を利用して世論戦争を繰り広げ、マインドコントロールを企てる。しかし、このようなことをしても、中国の発展に実質的な影響を与えることはなく、中国の成長を阻止することもできない。それどころか、米国内の感染状況を沈静化できないばかりでなく、米国民に多くの苦痛をもたらし、ウイルス起源調査の国際協力やグローバルな防疫対策に支障を与えている。

 コロナ感染拡大以来、米国は感染症対策を政治手段に利用したあげく、世界で感染例と死亡例が最も多い国となった。米CNNの8月24日の報道によると、米フロリダ州では先週報告された1日の新規感染例、死亡例、入院者数がいずれも過去最高となり、ミシシッピ州で24日に報告された新規感染例も死亡例も過去最多を記録したことが、米ジョンズ・ホプキンス大学の取りまとめで分かった。

 バイデン大統領がもし本当にコロナのことを知りたければ、トランプ前大統領に聞いたほうが速いだろう。トランプ氏はかつて「私は誰よりも新型コロナをよく知っている」とよく口にしていたし、彼が在任中だった2019年、米国政府と学術界は2回にわたって呼吸器ウイルスによるパンデミックのシミュレーションを実施している。

 今年3月に米紙「ニューヨーク・タイムズ」が明らかにした米国政府の秘密文書によると、2019年1~8月、米保健福祉省(HHS)はコードネームを「赤色感染(Crimson Contagion)とするシミュレーションを実施し、中国でウイルスが発生したと想定していた。また、米ジョンズ・ホプキンス大学の公式サイトによると、同じく2019年10月、同大学をはじめとする米国複数の機関がコードネーム「イベント 201(Event 201)」のパンデミックのシミュレーションを行っている。CAPという名前のコロナウイルスを仮定し、重症急性呼吸器症候群(SARS)よりも致死率が高く、風邪のように伝染しやすいが、ワクチンは未開発で、感染が急速に拡大してパンデミックになるという想定で演習を行っていたのだ。

 この二つのシミュレーションは、いずれも呼吸器によるパンでミックの発生を背景に、SARSと似たような新しいウイルスの感染拡大を想定して行われた。しかも、新型コロナの感染爆発直前に実施されている。これはただの偶然か。さらに、米メリーランド州フォート・デトリックにある米陸軍感染症医学研究所(USAMRIID)の謎に包まれた突如閉鎖も世界の注目を集めている。

 米国指導者が本当にコロナの起源調査に関心を持っているのなら、世界で唯一の超大国としての度量の広さを見せて、開放的かつ透明な姿勢で、国際社会の疑問に耳を傾け、本当のことを言ってほしい。(CRI日本語部論説員)

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