北京
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中国国務院香港マカオ事務弁公室、国家発展改革委員会、科学技術部、中国人民銀行などの部門は、23日から25日まで香港特別行政区で、2021年から2025年までの第14次五カ年計画(以下、十四五)に関する説明会を行っている。
中国の「十四五」計画綱要は、国内の大循環を主体とし、国内・国際の双循環が相互に促進する新たな発展モデルを早急に構築すると強調している。この新たな発展モデルの中で、香港には、自身の発展に活力と機会をもたらすために、国内大循環に参与し国際循環を促す者になる能力が備わっているべきだ。
香港にとって、中国大陸部の超大規模な市場の優位性と内需を促進するための一連の措置は大きな利点だ。ある時期以来、中国大陸部が香港の輸出に占める割合は約6割となっている。香港企業は、「十四五」の機会をうまく捉え、広東・香港・マカオグレーターベイエリアを糸口として、中国大陸部市場をよりよく把握しなければならない。
中国は、国内の大循環を主体とし、決して門を閉ざして閉鎖的な運営を行うのではなく、内需の潜在力を発揮させることを通じて、国内市場と国際市場をより良く連結し、二つの市場、二種類の資源をより良く利用すると強調している。この面で、香港には、自身の優位性によって国際循環を促す者になる能力がある。
「十四五」計画綱要は、香港の国際的な金融、水上運輸、貿易の中心としての地位向上を支持し、世界のオフショア人民元業務の中枢、国際資産管理の中心およびリスク管理の中心としての機能を強化すると打ち出している。これは、香港の優位性のある産業が国際循環においてより大きな役割を果たすのに役立つ。
「十四五」計画綱要はまた、香港に新たな位置付けをしている。それには、香港の国際航空の中枢としての地位向上、国際的なイノベーション・科学技術の中心および地域的な知的財産権貿易の中心としての建設、中国内外の文化・芸術の交流の中心としての発展への支持が含まれており、こうした取り組みは香港の発展に新たなエネルギーを注ぎ込む。
中国経済の「双循環」という新たなモデルに溶け込むことで、香港はより良い明日を迎えられるだろう。(CRI論説員)