北京
PM2.577
23/19
現在、新型コロナウイルス変異株「デルタ」が全世界に蔓延し、世界経済の回復を一定程度妨げている。中国政府がこのほど発表した7月の最新経済データによると、国外の不確定要素の増加、国内の増水や局地的な感染拡大の影響を受け、一部の主要経済指標の成長率がやや低下した。だが、累計を見ると、中国の主要マクロ指標は依然として合理的な範囲内にあり、経済は全体的に回復基調が続いている。複数の専門家が指摘するように、中国は世界経済回復の「安定装置」であり続ける。
まず、中国の双方向投資の活発化が世界経済の回復に弾みをつけている。中国商務部の統計によると、今年1〜7月、全国の外資直接投資実行額は前年同期比25.5%増(ドル換算で30.9%増)の6721億9000万元で、2019年同期比26.1%増加した。同時に、中国の対外投資も対象国の景気回復を後押ししている。1〜7月、中国の「一帯一路」沿線諸国への非金融分野の直接投資は前年同期比9.9%増の112億9000万ドルだった。
次に、中国の工場は国際市場で感染症がもたらした大きな需給ギャップを埋め、世界のサプライチェーンの安定を助けている。「中国の工場の多くは、原材料コストの上昇を消化しており、他の場所での消費財価格のこれ以上の上昇を防ぐのに役立っている。」ゴールドマン・サックスで中国問題を研究する閃輝チーフエコノミストは「中国は依然として世界の大幅な価格上昇を防ぐ重要なピースだ」と述べた。
現在の不確実性に満ちた世界経済にとって、中国経済が安定的に回復していくことは非常に重要なことは確かだ。脱グローバル化や保護主義などの逆流に直面しているにもかかわらず、中国が終始門戸を開き、絶えず開放を拡大し、世界経済が感染症の影響からできるだけ早く回復するのを後押ししていることは得難いことだ。(CRI論説員)