米国における人身売買の罪状

2021-08-19 17:22  CRI

米国における人身売買の罪状

 米国国務省はこのほど、世界の人身売買についての年次報告を発表しました。同報告は他国に対して横暴な非難を加えて中傷する一方で、自国の深刻な問題については軽く触れただけです。米国は改めて、自らが「ダブルスタンダード大国」であり、「泥棒自身が泥棒を捕まえろと叫ぶ手口」を、世界に示しました。

 米国務省は2004年、米国向けに年間1万4500~1万7500人程度が売られていると、公式に認めました。2015年に全米人身売買ホットラインが処理した関連事件は5700件ほどでしたが、2019年にはその2倍の1万1500件にまで激増しました。

  米国には膨大な数の悲惨な不法滞在者が生活しています。米国メディアによれば、不法移民の子の多くが、両親とは別に、すし詰め状態で条件も劣悪な連邦収容所に送られています。また、米政府は不法移民を暴力的に扱っています。2017年7月から2020年7月にかけて、米移民当局は南部の国境地帯で5400人以上の子どもを難民や不法移民である両親と引き離して強制的に収監し、多くの子どもが拘置中に死亡しました。

 米国では今も、強制労働が普遍的に存在しています。米シンクタンクのアーバン・インスティテュートと米ノースイースタン大学による2014年の研究報告書によれば、米国の行政当局は強制労働被害者を助けようとしないことがしばしばあり、場合によっては人身売買業者の味方をすることすらあるとのことです。

 さらに、米国当局は恣意的な逮捕と収監をしています。グアンタナモ収容所は当初、アルカイダのメンバーを収容するために使われていましたが、その後は、秘密裡に逮捕され、他所から移された多くの囚人が、起訴されないまま長期にわたり収監され、虐待を受けています。同収容所は現在に至っても、人権問題における米国政府の拭いがたい汚点です。(怡康、鈴木)

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