北京
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今年の8月14日は旧暦の7月7日、七夕にあたり、中国ではバレンタインデーと呼ばれています。8月8日に注目を浴びた東京オリンピックが成功裏に閉幕し、8月24日には東京パラリンピックが開幕します。この恋+オリンピックのシーズンに、中国メロディーでは美しいオリンピックのメロディ―に乗せて、オリンピックの舞台で生れた感動的なラブストーリーを振り返ってみましょう。
授賞式でのプロポーズ
東京オリンピック中国代表チームで、男子3メートル板飛込みの名将秦凱選手と女子3メートル板飛込みの何姿選手は誰もがうらやむようなカップルです。この二人は共にオリンピックの金メダルを獲得したことがあります。
何姿選手は2016年のリオ五輪女子3メートル板飛び込み決勝を前に、リオの金メダルで秦凱選手との愛を見届けたいと語っていました。最終的には惜しくもチームメイトに敗れて準優勝になりましたが、何姿選手が落ち込んで表彰台を降りた時、秦凱選手は彼女に向かって片膝をついて、会場の観衆の中で準備していたプロポーズの言葉を口にしました。「僕と結婚してくれませんか?」、この愛の宣言は動画で世界各地に配信されました。
何姿選手は突然のプロポーズに照れくさそうにうなずき、世界中の観衆が見守る中で、二人はまるで世界から注がれる祝福を受けたかのように抱き合いました。これは五輪史上、美談として語り継がれる瞬間といえるかもしれません。
五輪金メダル夫婦
今年の東京五輪の舞台では、4大会連続で出場したことのあるポンウェイ選手と妻の杜麗選手が注目の五輪夫婦でした。妻の杜麗選手は2004年と2008年の五輪で女子射撃で2大会連続優勝し、夫のポン選手も2008年北京五輪のエアピストル男子10メートルで金メダルを獲得していて、名実ともに五輪金メダル夫婦となりました。
東京五輪射撃競技では、夫のポン選手が再び金メダルに輝いたほか、妻の杜麗さんは中国射撃チームのコーチを務め、弟子の張常鴻選手が射撃男子50メートルライフル三姿勢决勝で優勝しました。このチャンピオン夫婦がパリ五輪でまた輝かしい成績を残すことを期待しましょう。
五輪失敗で得た意外な恋
4年に1度のオリンピック大会は各国選手の競技の舞台です。また、世界各地の若者が楽しく集まる舞台でもあるため、素敵な恋に出会う可能性もあります。
1981年生まれのマシュー・シモンズ選手は4回のオリンピックに参加して金銀銅メダルを一枚ずつ獲得しているアメリカ射撃界の優秀な選手です。2004年アテネ五輪で金メダルを逃したシモンズ選手は、バーでもやもやしていた時、チェコの女子射撃選手カタリーナ・クルコバと彼女の父親に出会いました。二人はシモンズを慰め、四つ葉のクローバーのキーホルダーを贈りました。この時から、若い二人の心には愛の種が根付いたのでした。
その後、同じ理想と趣味を持っていた二人の射撃選手は2007年6月に結婚して4人の子供に恵まれました。円満な家庭を持ったシモンズ選手は、「五輪で的を外せば、カトリーナと知り合えたと分かっていたら、私は間違いなく最初の一発を外したに違いない」と話しています。
番組の中でお送りした曲
1曲目 拥抱爱的梦想(愛の夢を抱いて)
2008年北京五輪ソングで、中国の女性シンガー・ジェンチャンとイタリアの歌手アンドレ・ポーチェリさんが歌った曲です。歌の前半はしなやかで美しく、後半は力強く、中国人の心の愛と温かさ、そしてたゆまず努力するというオリンピック精神を表現しています。
2曲目 We Are Ready
ジャッキー・チェンら多くの歌手が歌うこの歌には中国人の五輪への期待が込められています。
3曲目 千山万水
オリンピック選手が競技場で奮闘する精神を歌いあげています。