北京
PM2.577
23/19
感染症が始まって以来、ワシントンの政治家は一貫して中国に矛先を向け、そのことにより感染症の抑止に失敗した責任を負うことを回避した――米国の著名な政治学者であるグレアム・アリソン氏はこのように評して、米国の政治家が中国に「なすりつけ」を行ってきた政治上の目的を単刀直入に指摘した。
中国のシンクタンク3機関がこのほど共同で発表した報告書「『米国が世界一』?!米国の感染症対策の真相」は、新型コロナウイルス感染症が爆発的に発生して以来、米国の政治家が国外に対して行ってきた「なすりつけ」という悪質な行為を整理した。米国による感染症対策の実施は全世界で最も劣っており、しかしながら自らの過ちを他者になすりつけるレベルは世界最高だ。米国は名実共に「世界トップのすりつけ政治の国」だ。
感染症が急速に拡大した当初、米国の当時の政権は中国と世界保健機関(WHO)が発した事前警告を無視して、感染症からの防御のために最も適した時間帯を逃した。米国の当時の大統領は自国で感染症が拡大するのを目にすると、自らが感染症対策に力を入れなかった責任を転嫁するために、新型コロナウイルスを故意に「中国ウイルス」、「武漢ウイルス」と称して、問題の焦点を中国に移そうとした。米国の一部主力メディアと右翼政治家は、いわゆる「中国の実験室からウイルスは流失した」などのデマをねつ造し拡散し、国際社会を誤った方向に導こうと画策した。
2020年はちょうど米国の大統領選挙の年であり、米国の政治家は票を獲得するために、「なすりつけのシナリオ」を書き上げることまでした。米国メディアは同年2月に、共和党の上院全国委員会が選挙運動組織に送ったメモを暴露した。そこには「ウイルスについて質問されたら、中国を攻撃しろ」との直接的なセリフが書かれていた。
改めて現状を見よう。米国疾病予防管理センター(CDC)による最新の数字によれば、感染症の「高リスク」コミュニティーにいる米国人は1カ月前の19%から90%に急増した。大鍋いっぱいに中身が入っている状況では、米国の政治家がいくらやり方を変えても「なすりつけ終える」ことはできない。他国に黒いイメージを投げかけても、自分自身を漂白することはできない。
新型コロナウイルス感染症は、果たして米国でいつごろ出現したのか。早い時期の伝染の真の経路とはいったい何だったのか。感染症の起源と米国の生物学実験室は結局のところ、関係があったかどうか。米国の感染症対策の数々の疑問点に対しては、世界の多くの国で署名活動が始まっている。米国は、世界に対して人々が納得できる回答をせねばならない。(CRI論説員)