【CRI時評】中国のレッドラインに触れたリトアニアは直ちに是正しなければならない

　リトアニアが中国・リトアニアの国交樹立コミュニケの精神に背き、台湾当局に「台湾」の名称でいわゆる「代表処」の設立を認めたことにより、中国は10日、駐リトアニア中国大使を召還すると共に、リトアニア政府にも中国に駐在する自国の大使を引き上げさせるよう要求した。このまれに見る外交措置は誰であろうとも、国家主権と領土保全を守るという中国のレッドラインに触れてはならないという明確なメッセージを伝えるものだ。

　今年になってから、リトアニアは立て続けに台湾当局と共謀し、絶えず反中国の挑発行動を行っている。7月には、リトアニアは首都のビリニュスに台湾当局がいわゆる「代表処」を設立することに同意して、台湾当局と「公式な往来」を行わないという最低限のラインを何度も超え、国際社会が認める一つの中国の原則に公然と背いて、中国の国家主権と領土保全に深刻な損害を与えた。

　アナリストは、米国への安全保障の依存度が高いリトアニアが、米国に現政権が発足して以来絶えず「台湾カード」を切っているのは、米国に媚びを売って歓心を買い、米国の対中戦略における自国の地位を高めることで、米国に自国の要求を重視させようとするものだと分析している。

　こうした状況の中で、中国が「大使召還」という新中国の歴史上まれに見る外交措置を取ったことは、国家の核心的利益を守るという必要かつ正当な動きであり、リトアニアやその他の同様な悪意を持った国に対する厳正な警告でもある。少なからぬ海外メディアが、今回の措置は中国の「憤怒」を示していると見なしている。

　リトアニアにとって今最も重要なことは、中国の今回の「大使召還」が伝える重要な意味を読み取り、一つの中国の原則は中国が他の国と相互関係を発展させる上での政治的な基礎であり、中国政府と中国国民の国家統一実現の決意は揺るぎなく、国家主権と領土保全を守るというレッドラインに触れることは許されないことを認識することだ。

　リトアニアはまた、大国間のゲームの中で優位に立とうとすることは火中の栗を拾い上げるようなもので、しくじれば自ら災いを招いて身を滅ぼすことになることを深く知るべきだ。誤った決定をすぐさま是正し、適切な措置を施して、悪影響を取り除き、これ以上誤った道を進まないようにしなければならない。（CRI論説員）