【CRI時評】「3頭立て馬車」が中国経済の安定回復をけん引

2021-07-15 22:19  CRI

【CRI時評】「3頭立て馬車」が中国経済の安定回復をけん引

 中国国家統計局は15日、2021年上半期(1-6月)の国民経済指標を発表した。物価変動分を差し引いた国内総生産(GDP、速報値)は前年同期比12.7%増の53兆2167億元(約904.95兆円)だった。全体的に見て消費、投資、貿易の「3三頭立て馬車」は安定して推移しており、中国経済が平穏の中に確固たるものになり、平穏の中に改善することを助けている。

 2021年上半期には中国経済の成長に対する消費支出の貢献率が61.7%で、資本形成総額を42.5ポイント上回った。消費の復活は、工業生産や貿易などのセクターの回復と比較すれば、しばらく前までやや停滞気味だった。しかし注目すべきことに、最新発表のデータによれば、6月単月の社会消費品の小売総額は3兆7586億元(約63.9兆円)だった。前年同期比12.1%の伸び率は、ロイター社予想の同11%増を上回った。

 貿易のけん引力も軽視できない。今年1―6月、中国の貿易はかなり速い成長を実現した。上半期の貨物貿易総額は、前年同期比で27.1%増、2019年同期比で22.8%増だった。貿易の活況は主に、国内需要の回復が続いたことと、さまざまな経済活動主体の消費需要が復活したことに起因する。

 それ以外に、投資の回復も持続した。特に、かつては不足していた分野への投資が急速に伸びた。上半期の農家を除く全国固定資産投資は前年同期比12.6%増の25兆5900億元(約435兆円)だった。このことから、投資構造が改善しつづけていることが中国経済の質をより高くし、持続的発展がより可能な潜在力をもたらしていることを見て取れる。

 同時に、外資も中国市場を好感しつづけている。商務省がしばらく前に発表したデータによれば、非金融分野における1-6月期の外資による中国全国に対する投資は、実行ベースで前年同期比28.7%増の6078億4000万元(約10.3兆円)だった。新型コロナウイルス感染症発生前の2019年同期との比較では27.1%増だ。全世界における投資先として、中国の吸引力は増強しつつある。

 中期経済リポートの性格を持つ中国国家統計局の15日発表から、中国の庶民がこれまで以上に消費に意欲を燃やしていることを見て取るのは難しいことではない。そして、海外からの中国商品に対する需要は、感染症発生前の水準を取り戻しつつある。全世界の投資家の中国市場に対する投資の情熱も高まりつつある。「三頭立て馬車」の馬が一斉に力を発揮し、中国経済の安定した回復をけん引している。世界は中国経済のたくましさと潜在力を目撃している。(CRI論説員)

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