北京
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23/19
昨年から米メディアのブルームバーグ社は毎月、世界の新型コロナウイルス肺炎対応ランキングを発表している。最近のランキングは6月28日に発表されたものだが、感染状況が依然として深刻な米国が意外にもトップに立った。人々は米国がどのようにしてトップの座を手にしたのか研究したいと思うだろう。
研究の結果、それはブルームバーグ社が条件を削除したり書き換えたりした結果であると分かった。まず、米国の順位に影響を与える感染例と死亡者数の項目を削除した。この二つの項目において、米国は世界一で、感染者は3500万人、また62万人以上の死亡者が出ている。そして、封鎖や出入国の予防・管理策の実施を従来のプラス要因からマイナス要因としたため、米国は減点要因が減り、得点、ひいては高得点を得る結果となったのだ。ブルームバーグ社は、「現在、一つの経済体の世界への開放度や、コロナ禍以前の状態に復帰する能力をはかることはさらに意義がある」との考えを示した。報道によると、およそ3分の1のアメリカ人は感染症が収束したと考えているそうだ。感染症を予防・抑制する多くの制限はすでに取り消されている。彼らはより伝染力のある変異株デルタがすでに米国で蔓延し始めていることを無視している。
ブルームバーグ社のやり方は事実に合わず、科学や生命を尊重していないと思われる。中国外交部の趙立堅報道官はこのランキングに対してどんな考え方を持っているのかという質問に対し、「民衆の心の中には竿秤があり、大衆のものを見る目は鋭いと中国人はよく言う。このランキングを見て、一般人は苦笑いするしかないだろう。とりあえず世間話のネタにしよう」と答えた。
一方、ブルームバーグ社のランキングでは、中国が8位。それに関して中国は論争するつもりもない。感染症への対応はただ口先だけでいうものではない。現在、中国のワクチン接種は14億回を超えている。中国は終始習近平国家主席が掲げた「ワクチンを世界の公共財に」という目標に向かって、人類の運命共同体という理念を持ち、開放・包括的にという原則に則っりながら、積極的に各国にワクチンを提供している。これまでに、中国はすでに世界の100余りの国や国際組織に5億本を超える新冠コロナワクチンと原液を提供した。これは全世界の新型コロナワクチン総生産量の6分の1に相当する。中国企業は世界保健機関(WHO)がリードするワクチンを共同購入・配分する国際的な枠組み「COVAXファシリティ」に供給するワクチンの生産をすでに完了し、できるだけ早くWHOに提供する予定である。中国は自国のワクチン企業が発展途上国に技術を譲渡し、協力して生産を展開することを支持している。中国政府の支援の下、中国のワクチン企業はすでにアラブ首長国連邦やインドネシア、マレーシア、エジプト、ブラジル、トルコ、パキスタン、メキシコなどの国でワクチンの協力生産を開始し、生産能力はすでに2億本を超えた。これらの国の政治要人は中国のワクチンが新型コロナとの戦いで重要な貢献をしたと高く評価している。
生活を正常に戻すのは、感染症がほぼコントロールできた後の結果であり、まだ蔓延しているうちに強引に取り組むべきことではない。中国は、「人民第一、生命第一」の原則に基づいて、着実に進んでいる。(CRI日本語部論説員)