7月6日 火曜日

2021-07-06 17:40  CRI

 

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7月6日 火曜日_fororder_chucang
7月4日午前行われた中国人宇宙飛行士の船外活動(CCTV中継画面)

 静岡県熱海市で起きた土石流で被害を受けた方々にお見舞い申し上げます。現在なお20人以上が安否不明と聞いていますが、無事に救助されることと被災地のいち早い復旧を心からお祈りしております。

 さて、今週の番組のメニューです。

▼中国の宇宙飛行士、13年ぶりの船外活動
▼中国駐名古屋総領事館、ピンポン外交50周年を記念してオンライン発表会

ピンポン外交50周年記念 

若き外交官がオリジナル記念ソングに込めた思い

 満開のサクラを見た1971年のことをまだ覚えているか
 各国からのピンポン選手たちが名古屋に集まった
 会ったことがない人たちが 目を合わせると
 瞳の中に 同じ信念が輝いている……

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「ピンポンからの友情」ミュージックビデオから

 中日両国の若者が名古屋城をバックに中日英3カ国語で歌われるこの歌は、「ピンポン外交」50周年を記念して作られた「ピンポンからの友情」です。5日に中国駐名古屋総領事館が公開しました。作詞・作曲は同総領事館館員の岳倩さんと、アジアで活動するバンド「GYPSY QUEEN」のリーダー・秋山岳久さんです。

 名古屋とゆかりのある「ピンポン外交」から50年となる今年、中国駐名古屋総領事館は年初から記念ソングやロゴの作成などシリーズ記念行事の準備を始めました。その後、日本国内で新型コロナウイルスの感染拡大による自粛が続いたことを機に、岳さんは音楽理論を独学し、人生初のチャレンジ――作曲に挑むことを決意しました。

 試しに作ってみたメロディーが総領事に評価されたのを弾みに、岳さんは「ピンポン外交」の関連資料を読み、50年前の選手たちの気持ちを想像しながら、本格的に作詞と作曲を進めました。その後、チャイナフェスティバル事務局長でもあるミュージシャン・秋山岳久さんの力添えを得たことで「魔法をかけられたような良い曲になった」と、岳さんは嬉しそうに語ります。

 

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歌を収録中の岳倩さん

 完成後には、愛知大学の学生たちの協力によってミュージックビデオも制作され、「ピンポンからの友情」はピンポン外交50周年記念ソングの一つとして正式に発表されました。CRIのインタビューの中で岳さんは「この人生初の体験は一生忘れない記憶になります。ピンポン外交は50年前の話ですが、歌を多くの人に聞いてもらって、特に多くの若い人にその歴史を知ってもらい、友好を受け継いでほしい。未来に向かって今の世代と次の世代をつなぐ、新しい友好を作りたい」との思いを語りました。

【リンク】

 1971年3月、中国代表チームは名古屋での第31回世界卓球選手権大会に招かれ、6年ぶりに国際試合に出場しました。これに端を発する「ピンポン外交」が、冷戦の真っ只中で歴史の歯車を大きく動かしたことから、中国では「小さな銀球が大きな地球を動かした」できごととして知られています。

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1971年1月、周恩来総理と握手する後藤鉀二会長(中国駐名古屋総領事館の記念ビデオから) 

 今月5日、中国駐名古屋総領事館、愛知県日中友好協会、愛知県卓球協会、新建文化スポーツクラブの共同主催による、「ピンポン外交」を記念するためのオンライン発表会が開かれました。劉暁軍総領事は挨拶の中で、50年前に中国代表を第31回世界卓球選手権に招いた日本卓球協会の後藤鉀二会長をはじめとする関係者の功績を称え、当時の中米関係改善と中日国交正常化が実現する過程で、ピンポン外交が果たした役割の重要性を振り返りました。そのうえで、「歴史を振り返って未来を展望することは、初心を忘れずに、平和、友好、ウィンウィンというピンポン外交の精神を受け継ぎ、それを発揚させ、両国の国民の相互理解と友情を深めることにつながる」と話しました。

 後藤鉀二さんの孫である愛知県日中友好協会兼愛知県卓球協会の後藤泰之会長や、日中友好協会の岡崎温理事長、新建文体クラブの朱新建代表らも発表会に参加し、それぞれ挨拶しました。

 

20217月<今月の特別寄稿>

東京都 イタズラ爺さん・奥田正彦さん(86歳)

 7年ぶりに訪れた湖南省の農村で、詩文と同じ光景を目にしていました。迷わず選んだ印文が「窮巷牛羊歸」です。

渭川田家
王維

斜光照墟落 窮巷牛羊歸
野老念牧童 倚杖候荊扉
雉雊麥苗秀 蠶眠桑葉稀
田夫荷鋤立 相見語依依
卽此羨閒逸 悵然歌式微

渭川(いせん)の田家 

王維
斜光 墟落(きょらく)を照らし 窮巷(きゅうこう) 牛羊 帰る
野老(やろう)牧童を念(おも)い 杖に倚って 荊扉に候(ま)つ
雉 雊(な)いて 麦苗(ばくびょう)秀で 蚕 眠って 桑葉稀なり
田夫 鋤を荷(にな)いて立ち 相見て 語(ご)依依(いい)たり
即ち 此(ここ)に閒逸を羨み 悵然(ちょうぜん)として 式微を歌う

 詩の内容は、「夕日が村里を照らし、貧しい村の路地に牛や羊が帰る。田舎のじいさんは牧童の帰りを心配して、杖をついて粗末な家の戸口で待っている。雉が鳴き、麦の苗はのび、蚕は眠って、桑の葉はまばらである。農民が鋤をかついで立ち止まり、じいさんと会って、親しげに話をする。そんな光景を前にして、世俗を離れたのどかさが羨ましくなり、あくせくする自分の身を歎き、帰りをいざなう「式微」を口ずさむ」と言ったところです。
 

7月6日 火曜日_fororder_(07月)窮巷牛羊歸

 王維のこの詩は、王績の「野望」に通うものがあります。「野望」では、詩人の寂しさを詠んで、現実に絶望する「采薇」を口ずさむのに対し、ここでは、王維が田園生活に帰りたい心情を託して「式薇」を口ずさんでいます。
 【采薇】 采薇の歌。周の武王が殷を滅ぼしたとき、伯夷・叔齊が周の統治下の畑でできた穀物を食べるのを恥じて、首陽山に入って隠者となり、山野に自生している薇を采って食べ、やがて飢えて死んだ。
 【式薇】 『詩経』邶風(はいふう)の詩。黎公がえびすに追われて衛に寄寓し、えびすが去っても帰ろうとしないので、臣下がこの詩を作って帰国を勧めたという。

<お便りありがとう!>

★東京都の三輪徳尋さん

 中国共産党の創立100周年を迎えられましたこと、衷心よりお慶び申し上げます。

 世界には未だに多くの発展途上の国々が有り、その国で暮らす国民を貧困から脱却させて、国々を発展させ近代化させてゆくことは、人類にとっての大きな課題であると思います。西側の資本主義国家においては、貧富の差が広がり、経済成長も停滞している状況で、資本主義国家が支援を行うことによって多くの発展途上国を近代発展させてゆくというシナリオは考えにくく、今後100年にわたり、特色ある社会主義思想による現代の中国が、「一帯一路」構想や、貧困脱却を図った様々な経験を用いて、多くの発展途上国を全面的な小康社会へ導き、着実に近代化強国への発展をさせてゆくという中国案によるシナリオがとても現実的なものに思えてきます。

★宮崎県D.Dさん

 松山バレー団の、ビンテージな時代の中日友好のお話が良かったですね。またインタビューの西園寺一晃氏のお話からは、新中国成立から今日までの中国発展史の概要が感じられ、小燕さんのまとめが良かったです。

◆ ◆ ◆

 この番組をお聞きになってのご意見やご感想をぜひお聞かせください。メールアドレスはnihao2180@cri.com.cn、お手紙は【郵便番号100040 中国北京市石景山路甲16号中国国際放送局日本語部】もしくは【〒152-8691 東京都目黒郵便局私書箱78号 中国国際放送局東京支局】までにお願いいたします。皆さんからのメールやお便りをお待ちしております。

ラジオ番組
10月29日放送分
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