北京
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中華“老字号”巡り 安徽省の涇県宣紙
中国の伝統的な文房具には、筆、墨、紙、硯があります。宣紙は古代から書と絵画を書く時に、文人に愛用されている特別な紙の一つです。宣紙はこれまでに千年以上の歴史があり、耐劣化性、変色しない、虫に食われない、保存時間が長いなどの特徴を備えているため、「紙寿千年(千年持てる紙)」と褒められています。
宣紙は安徽省宣城市の涇県で作られています。涇県は良い地形と気候に恵まれ、約1000種を数える草花などの植物があり、宣紙の製造に良質な原料が手軽に得られます。宣紙の伝統的な製造は、原料の稲わら、セイタンの皮を干してから、流漉(ながしずき)など100以上の作業手順を経て、少なくとも1年を掛けて完成します。今日、一部の工場では明・清時代からの伝統的な生産方法が受け継がれています。
宣紙の伝統的な製造技術は2006年に中国第一陣の国家級無形文化遺産リストに登録され、更に、2009年に国連の人類無形文化遺産リストに登録されました。
今日の番組では、宣紙とその歴史、老舗・安徽省の中国宣紙グループ株式会社とその製品・紅星宣紙をご紹介します。詳細は番組をお聞きください。(まとめ:任春生)