北京
PM2.577
23/19
日本政府は福島の放射能汚染水を海に排出する計画を決定して以来、この処理方法は安全で信頼できると宣伝しつづけている。しかし、日本のメディアによる20日付の報道は「語るに落ちた」とでも言えるものだった。
このNHKの報道によれば、福島の汚染水の処理を担当する東京電力は、汚染水に含まれる放射性物質の「トリチウム」をろ過するために利用できる技術を公募するというのだ。この情報が報じられたとたんに、世論は騒然となった。「ろ過技術すら掌握できていないのに、日本政府が汚染水の排出の音頭を取るとは、何たる向こう見ず」と投稿したネットユーザーも出現した。
実際に、日本側が4月に汚染水の海への排出計画を一方的に発表して以来、周辺国や世界の世論の非難の声が絶えない状態になった。しかし日本側は独断専行を続け、世界の懸念をうそでごまかし続けている。日本の政治家の中には、「この水は飲んでも問題ない」と、荒唐無稽なことを言い、人々を煙に巻こうとする者すらいる。しかし世界は現在に至っても、彼らがたった一口でも飲む姿を見ていない。
日本政府であれ東京電力であれ、長期にわたり原発の安全な処分の問題についてうそをつくことが習性になってしまった。東京電力による今回のトリチウム分離技術の公募も、おそらくは外部に見せるための「芝居」だろう。技術を掌握することができるかどうか、放射性物質を有効に分離できるかどうかは、日本側自身が最もよく分かっているはずだ。
日本は歴史上、侵略戦争を発動することで、多くの国に甚大な人道主義上の厄災をもたらした。しかし日本の政治家は今に至るも、心からの詫びと謝罪をしようとしない。日本が現在、「汚染水の海への排出」計画を強行していることは、世界の人々の命と健康そして生態環境に危害をもたらす、人類の正義と良知に戦いを挑む行為だ。国際社会は決して、日本をやりたい放題にさせない。福島の汚染水の放出問題で、日本は責任をごまかし、物事をあいまいにして乗り切ろうと考えてはならない。(CRI論説員)