北京
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美しい都市ソングは、都市の特別な名刺と言われることが多く、都市ならではの魅力を届けてくれます。今回の中国メロディ―は引き続き中国で人気の都市ソングを紹介しましょう。
「桂林に行きたい」
「我想去桂林(桂林に行きたい)」は1990年代に大ヒットした曲です。桂林は中国南西部広西チワン族自治区の中心地で、古くから「桂林の山水は天下に冠たり」とたたえられた絶景の地です。桂林の美しい景色を体感することは多くの人の心の中の夢になりました。
1990年代、ラブソングが盛んだった中国ポップ歌謡界では、「桂林に行きたい」という歌は陽気なメロディーと迫力のある歌詞で若者の間で人気を博し、中央電視台で放映されますと、「桂林に行きたい」というブームまで起きました。2019年にさらに「最も美しい都市ソング賞」が授与されました。歌は、お金がなく、桂林の美しい景色を見に行くことができない若者たちのやるせなさを歌っています。
「ラサに帰れ」
90年代はロックの黄金時代と呼ばれ、若者たちは高らかな歌声とヘビーメタルで自由、愛、理想への渇望を表現しました。「回到拉萨(ラサに帰れ)」はその代表的な作品で、中国の男性ロックシンガーマイケル・チェンが1994年にリリースしたファーストアルバム「赤裸々(せきらら)」の中の1曲です。
幼い頃から神秘的なものに興味を持っていたマイケル・チェンは、この歌を作った時、チベット自治区のラサに行ったことはありませんでしたが、自分が想像していたラサとこれまでの人生経験を作品に取り入れ、自由へのあこがれと真摯な感動を歌いました。
その後、マイケル・チェンは自らラサを訪れた後、ラサの美しさにさらに感動しました。広大なポタラ宮、どっと流れるヤルツァンポ川、雄大な雪山、美しい雪蓮の花がすべて人を感動させます。この清らかで美しい世界に、自然と心の世界の融合を感じることができます。
「私は貴州であなたを待っている」
「我在贵州等你(私は貴州であなたを待っている)」は2012年に発表された曲で、その美しい旋律は貴州の独特な魅力を十分に表しました。この歌はかつて多くの歌手によって、中国南西部の貴州省で広く歌われています。
貴州は神秘的な少女のようで、その美しい風景と素朴な少数民族の風情は多くの人を魅了しました。貴州は人々によってその唯一無二の美しさが発見されるのを待っています!17の少数民族を育てる貴州の大地には多くの民族音楽の花が咲いています。これらの花は貴州省の大地に根を下ろし、音楽家たちに芸術的なインスピレーションをもたらしました。この「私は貴州であなたを待っている」は貴州の風情を表現する代表的な歌です。
番組の中でお送りした曲
1曲目 我想去桂林(桂林に行きたい)
歌詞:
桂林に行きたい桂林に行きたい
でも時間がある時はお金がないんだ
桂林に行きたい桂林に行きたい
でもお金があると時間がないんだ
学生時代から桂林に行くことが夢だった
その天下一の絶景へ
2曲目 回到拉萨(ラサに帰れ)
ラサに戻る
ポタラ宮に戻った
ヤルツァンポ川で心を清めてくれ
雪山の頂上で僕の魂を目覚めさせる
タンラ山脈を越えて雪蓮の花に出会った
3曲目 我在贵州等你(私は貴州であなたを待っている)
歌詞:
花が咲くまで待った
山頂が赤くなるまで待った
すべての星が君のために輝くまで待った
貴州で待っている
あなたと私の出会い
素敵な出会いが待っている