北京
PM2.577
23/19
米国の著名なウイルス研究者のクリスティアン・アンダーソン(Kristian G Andersen)氏は新型コロナウイルスの発生源について、これまで、自然界からかそれとも実験室からか断言してきませんでしたが、このほど「自然界からだ」と断定しました。
1年前の2020年2月1日、新型コロナが米国で現れ始めた時、アンダーソン氏は政府所属の科学委員会でウイルス遺伝子の研究を進めていました。当時、アンダーソン氏は政府の感染症対策専門家のアンソニー・ファウチ氏宛てのメールで、「新型コロナウイルスの発生源が自然界か、人間によって『改造』されたものか、断定できない。これは、その遺伝子配列に普通ではない点がごく一部存在しているからだ」と書き込みました。
1ヶ月後の3月、中国の研究者を含む大勢の世界の研究者が新型コロナに関する遺伝子情報や、これに似たコウモリやセンザンコウが携帯するコロナウイルスの遺伝子情報を公開しました。これを受け、アンダーソン氏は「新型コロナの発生源が自然界の進化を経て動物からヒトに伝染したもので、ヒトによって『改造された』ものではない」という結論を得ました。
しかし、米国ではこのほど、昨年2月1日、アンダーソン氏がファウチ氏に宛てたメールが複数のメディアに公開されました。これを受け、アンダーソン氏は自らのSNSアカウントで、「同僚とともに、『ウイルスが実験室から発生した可能性がある』と繰り返し示してきたが、重要な新しいデータや大量の分析、検討を重ねた結果、論文にまとめたように、新型コロナウイルスの発生源は自然界からだという結論になった」と示しました。(朱 CK)