北京
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23/19
新型コロナウイルスの起源解明に向けた調査は政治によって「害されている」。世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン氏はこのほど、記者会見でこうした見方を示した。これは、「研究所からウイルス流出」説を再び騒ぎ立てる米国の一部の政治家に対する国際社会の普遍的な批判を代表するものだ。
米国の一部の政治家やメディアはなりふり構わず冷や飯を温めなおすようにさまざまな手段を講じている。「最大の戦略的競争相手」と見なしている中国のコロナ予防・抑制と国際協力における成果が国際的に広く称賛される中で、自らの防疫の失敗の責任を転嫁するとともに、さらに進んでポストコロナ時代の大国間競争に向けて地ならしをしようとする悪巧みだ。
新型コロナウイルスの起源解明に向けたWHO国際調査団のメンバーであるドミニク・ドワイヤー氏は、新型コロナウイルスが研究所から流出したことを示すいかなる証拠もなく、中国も起源解明に向けた調査に積極的に協力したと明確に指摘している。開催中の第74回世界保健総会(WHA)でも、中国は新型コロナウイルスの遺伝子配列を最も早く共有しただけでなく、他の国々のワクチン接種を後押しするなど、全世界のコロナ対策を支えていると、多くの国の代表者が指摘している。
米国の一部の人は、情報機関が90日以内に「証拠」をでっち上げて自らの目的達成を助けてくれると考えているかもしれないが、罪名というものは自分の好きなように加えられるものではない。決まり切ったやり口で中国にぬれぎぬを着せようと考えてはならない。責任を他者になすりつけようと考えてはならない。(CRI論説員)