【観察眼】新たな変異株が出現しようとも、人類はそれを超える協力を進めていける

2021-05-31 16:26  CRI

 新型コロナウイルスの感染者が急増するベトナムで29日、イギリス型変異株とインド型変異株が組み合わさった新たな変異株の確認が発表された。ベトナム政府は、新たな変異株はこれまでのものより感染力が高く、特に「空気中での感染力がかなり強い」しやすいとして、「非常に危険」だとの警鐘を世界に向けて鳴らしている。

 新型コロナウイルスの変異株はこれまでにも複数種が確認されてきた。そして一般的に、変異後のウイルスは毒性が低下する一方で感染力が高まる傾向があるとされている。しかし、今回のベトナムの変異株のように空気中で強力な感染力をもつ型は初めてであることから、人類の感染症対策における新たな試練になり得る。

 一方で、変異株への対応を含む新型コロナへの反撃においては、新たな心強い成果も出ている。ベトナムで変異種が発表された、ちょうど前日にあたる28日、北京科興中維生物技術有限公司(シノバックライフサイエンス)はBRICSワクチン研究開発中国センターを正式に設立したことを発表した。同センターでは、オンラインとオフラインの機能を組み合わせることにより、5カ国のワクチン共同開発とテスト、工場の建設に関する協力、ライセンス生産及び標準の相互認証などが進められる予定だ。新型コロナ対応としてワクチン接種が有効な「武器」となっている現在、人々の協力を促進する新たなプラットフォームが生まれた。これは、特に発展途上国にとっては新たなチャンスだ。

 新型コロナ対応での協力は、ワクチン輸出という単一的な内容に限られない。多国間による変異状況のモニタリング、ワクチンの量産や産業化の推進、接種規模に関するノウハウなど、協力の余地は非常に大きい。接種規模に関して言えば、中国全土の新型コロナワクチン接種回数は5月28日時点で計6億回を超えた。統計を見ると、接種回数が最初の1億回に達するまでにかかった期間は25日間であったが、現在ではたった5日間で1億回の接種が実現するようになっている。この数字だけを見ても、大規模かつスピーディーなワクチン接種の実施経験をシェアすることは、多くの国の役に立つと言えよう。

 昨年の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、習近平国家主席は「他の発展途上国に援助と支援を行い、ワクチンを各国の人々が入手でき、使用できる公共財とするために努力する」との考えを表明し、中国はこの姿勢を貫いてきた。中国のワクチン開発・接種が順調に進むにつれて、このビジョンは実現し、それをベースとした協力も多様化してきている。ウイルスの変異を超えるスピードで、人類が一つの運命共同体としてより多くの協力を生みだし、進化させていくことを願うばかりだ。(CRI日本語部論説員)

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