【CRI時評】パレスチナ・イスラエル衝突で砕けた「米国式人権」の仮面

2021-05-20 15:37  CRI

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 「人権擁護者」を演じて多くの国々の人権状況を非難する一方で、戦火に巻き込まれたパレスチナの人々の人権には無関心であるばかりか、一層の殺害のために「刀刃」を渡すことさえしている。「米国式人権」の仮面は、米政治屋のダブルスタンダードによって砕かれた。

 ロシアの通信社スプートニクの19日付報道によると、今回のパレスチナとイスラエルの衝突で、パレスチナ側では子ども63人を含む217人が死亡した。さらに心配なのは、ガザ空爆で新型コロナウイルスの検査を実施している施設が破壊されたことだ。パレスチナの人々は感染症と戦争という二重の苦難に耐えなければならないことになる。

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 米国政府は、これほどまでに深刻な人道主義上の災難に対して何をしたか。一方に肩入れし、イスラエルには「自衛権」があると主張したばかりか、暴力の停止を求める国連安全保障理事会の共同声明の採択を3度も阻止した。それだけではない。ワシントン・ポストによると、米国政府は今月初め、米議会に対し、イスラエルに7億3500万ドル規模の「精密誘導兵器」を販売すると伝えた。米国が、今回のパレスチナ・イスラエル間の衝突において、人類としての良識と道義の反対側に立ち、中東情勢の火に油を注いでいることが分かる。

 米国は実際、自分だけの利益と覇権的な企てのために中東で長い間、悪事を働いてきた。アフガニスタン、イラク、シリアなどでの行動で100万人以上のイスラム教徒を死亡させ、数千万人のイスラム教徒の人権を侵害してきた。その一方で、一部の米政治屋は、中国新疆ウイグル自治区のイスラム教徒の人権状況に特殊な「熱意」を示している。米国のローレンス・ウィルカーソン元陸軍大佐は以前、いわゆる新疆のウイグル族の問題について、中国を内部から混乱させて封じ込めようとする米国の戦略的陰謀にすぎないと公に認めている。

 世界中のイスラム教徒の人権が、米政治屋の道具に変わってしまっていることが分かる。米政治屋には、繁栄・発展する新疆の姿は見えず、戦火の中で苦しむパレスチナの人々の姿も見えない。結局のところ、親疎だけを問い、立場を問わず、人権を口実に政治上の私利を手に入れようとしているにすぎない。そうした米国式人権はとうの昔に世界の信用を失っており、いわゆる「人権の灯台」もやがて消えることになるだろう。(CRI論説員)

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